「先生…解いて…」 ギリギリと食い込むロープ。 手首から滲んだ血がソレを染めるのに、俺はおかしい程に...

46 あまりの興奮と初めての緊張から解放された俺は相葉先生の腕の中で眠ってしまっていた。 ...

45 泣かないで… 悲しまないで… 思い出さないで。 俺は それを許せないから。 確か…流行ってたあ...

44 先生は暫く泣き止めないままだった。 許せなかった。 先生を本気にさせたソイツも、おかしくさせた...

43 先生の家の玄関前、鍵を差し込む指先を見つめていた。 もう、きっと何をしていても愛おしい。 開い...

42 クラスメイトも、潤くんも居なくなった教室。 机に突っ伏して、軽く陽が沈むのを待っていた。 先生...

41 相葉先生が 俺を好きだと認めた。 こっち側にならなかった俺は…先生の特別なんだろうと思う。 一...

40 「嫌だ…」 『…ダメだ………ダメだダメだっ！』 「先生…」 俺は縋るように潤んだ目で彼を見上げ...

39 一限開始のチャイムが鳴り響く。 『こんなところで….サボってちゃ…』 「先生が約束してくれたら...

38 眩しい朝の光が射し込む保健室は明るかった。 不安な気持ちが掻き消されるようなその室内に、愛しい...