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「相葉くん、俺はね、キミが好きだよ。例えば…どんなに借金まみれでも、俺、キミと居たいと思ってる。正直、どうしてここまで思うのか自分でも分からないよ。でも!だから、運命の番いなんだろ?俺達。…もう…俺以外と身体を重ねたりしないで。俺さ、もうそんなに弱くないよ?下界に降りるダイブだって慣れたし!片翼違いのボスに揶揄われるのにも慣れた!シャンティなんて怖くないよ?働いて返せるよ!二人なら出来る気がするんだ!相葉くんがいっつもポジティブだから、移ったのかも!何とかなるようにしか思えないもん!」
『ニノ…』
「相葉くん…大丈夫。俺はキミを裏切らない。俺はずっとキミの味方だよ…キミはさ…キミはそうじゃないの?」
相葉くんが椅子から立ち上がり、向かい合う。
『俺は…俺はっ…ぅ…ニノの…側に居たいっ…ずっと…俺もっ…あなたの味方で居る…好きです。ニノが…ぅゔっ…好きですっ…』
「…ふふ…大っきいくせに泣くなよぉ…相葉くんは本当…泣き虫だなぁ…俺も…キミが好きだよ。…大好きだ。だから、心配いらないよ」
背の高い彼の首に腕をまわし、少し背伸びして唇を塞いだ。
体温の高い…温かい、太陽みたいな人。
彼を苦しませる全てを、俺だって許せないんだよ。
相葉くんにベッドへ押し倒されて、抱きしめ合う。
絡むように身体が求め合う。
愛しい、俺の運命の番い。