中間区のセレブ街。

それが俺と潤の住む街。

嵐というチームの指揮官として稼ぎは悪くない。

番いの松本潤は、それはそれは優秀な男で…パートナーとしては申し分ない。

本人には言わないが、実のところ俺の好みど真ん中だ。

フワフワと揺れるカールした髪や、整った顔立ち。

中でも目が息を呑む程美しい。

伏せた時の長く密度の濃い睫毛が何とも言い難く官能的だ。

「何だよ、翔くん」

盗み見ていたのに気づかれ、俺はカチャッと指を曲げた関節で眼鏡を押し上げた。

広げていた分厚い古書をパタンと閉じて足を組み替える。

「いや…何もない。」

「そう?」

潤はクスっと笑ってソファーに座る俺の膝に腰を下ろした。

俺の眼鏡を取り上げて、自分の鼻先にかかるくらいの位置でソレを掛けて見せる。

「また視力が落ちたんじゃない?そのうち瓶底みたいな眼鏡になりそう」

眉間に皺を寄せて、潤は眼鏡を頭にカチューシャのようにして押し上げた。

「この間、調節し直したばかりだからな。返しなさい。」

潤は眼鏡を返さず、俺の肩に腕を回して唇を重ねてくる。

「腹が減ったのか?」

フワリと羽根を撫でてやると、ゾクゾクっと身震いしながらいやらしい目で俺を睨んだ。

「アイツら…きっと今頃ヤッてるよ。ボスからの手紙を見て、安心したに違いないだろ?心置きなく、ヤッてるに決まってる」

俺は膝に座る潤の小さな尻を撫でた。

「当てられて火がついたのか?…仕様がない奴だなぁ」

「なぁ、翔くん…運命の番いって…どんな気分なのかな?」

「ん?どんな…とは?」

潤は俺の首筋にキスをしながら続ける。

「そう…だって、相葉くん…この五年間マジで誰とも番いになれなかっただろ?…それが、ニノと出会ってさ…マジで拒否反応出なかったわけじゃん?」

「あぁ…まぁ…」

「それってさ、普通の快楽とは違うのかな?」

俺は膝に座る潤の体を抱き上げた。ついでに頭の眼鏡も取り返す。

「好奇心が旺盛なのも困ったもんだな」

「だってぇ…アイツらの匂い…めちゃくちゃ甘かった…」

「潤は運命の番いに憧れてるんだな…じゃあ…そうだなぁ…例えば…俺との番い関係を解消して、運命の番いを探す旅にでも出るか?」

横抱きにした潤に問いかける。

「俺を試してるのか?」

潤はキッと俺を睨む。

「あぁ…そうだよ?でもおまえは俺を捨てられない。…きっとね」

「わかんねぇだろっ!そんな事っ!」

「分かるさ…おまえは俺が大好きだし、俺を大切に思ってる。」

ジッとこちらを見つめてくる瞳。

寝室に入って、潤をゆっくりシーツに下ろした。

「何の自信だよっ…」

「何のだろうなぁ?…違うとでも言うのか?潤…おまえは俺を好きではない…おまえは俺を、大切には思ってない」

ゆっくり顔の横に手を突いて見下ろす。

潤は次第に目を潤ませて、フルフルと首を左右に振る。

「どうした?…まだ足りない?…おまえは俺が嫌いだし、おまえは俺以外の番いが欲しいと」

「思ってないっ!!思ってなんかないっ!!翔くんが好きだよっ!大好きだっ!大切で大切で仕方がないよっ!!誰にもあげないっ!翔くんが俺以外の番いになるなんて許さないっ!!許さないからなっ!!もぉ~…やめろよぉ~…」

潤は両腕を顔の前でクロスさせて顔を隠し涙声で怒鳴った。

俺はニヤリとほくそ笑む。

ギュウっと細い腰を抱いてクルンと潤の体と自分の体を入れ替えた。

俺の身体に跨った潤は半ベソになりながら俺を見下ろしてくる。

「潤が好きだよ。…俺は…おまえを運命の番いだと思ってるんだがな」

ハッとした顔をしたかと思えば、真っ赤になって、フイとソッポを向く潤。

「潤…」

優しく呼びかけてみる。

本当は逸らした顔をこちらに向けたいのを必死で我慢しているのが分かる。

「潤…俺が嫌い?」

バッとこっちに向いた顔が可愛くて仕方ない。

「きっ!嫌いなわけないだろっ!!」

ツンデレな潤はとても可愛い。

ワガママな奴だと言う人もいるが、正直それで構わない。

誰も

俺以外

潤の美しい心を知る必要はないからだ。

「だったら…腹が減った俺に沢山潤を飲ませて欲しい…」

「……良いよ。翔くんが腹一杯になるまで…沢山飲ませてあげる」

潤は俺に跨ったまま上着を脱ぎ捨てる。

まるでストリッパーのような芸術的エロさ。

何度見ても官能的なその眼差し。

下から見上げる俺に見せつけるかのように髪をかきあげて見せる潤にゾクゾクと下半身が疼いた。

「翔くん…当たってる」

「そんな姿を見て、我慢出来そうもないんでね」

俺は盛った熱をグイッと潤に押しつけた。

「ダメだ、俺が我慢出来ないっ!翔くんの、ちょうだいっ!」

潤は俺のスラックスのチャックを手早く下げて、中から立ち上がる熱を深く咥え込んだ。

「…んっ…はぁっ…潤…」

柔らかなカールした髪に両手をかける。

ジュプジュプと音を立てながら頭を上下させる潤。

背中の翼がブワッと開き、ブルッと震えたりする様を見て、目を細めてしまう。

「こぼさず飲むんだぞ」

呟いて、髪に埋めていた手に力を入れて喉奥を突き上げた。

「ぅぐっ…っんぅッ!」

「あぁ、イクッ…」

潤の頭を押さえこみ、果てる。

潤は涙目になりながらも、ゴクッと喉を鳴らし白濁を飲み込んだ。

潤の羽根が空気を含んだかのように膨らむ。

口元を腕で拭いながら、四つん這いで俺の上を上がってくる。

「翔くん…気持ち良い…はぁ…もっと…」

「いい子だ。…おいで」

潤の腰を抱き上げ、俺の上にゆっくり座らせた。

「ぅゔっぁあっ…っはぁ…おっきい…翔…くんっ…」

向かい合い、抱きしめ合った座位の状態で下から突き上げる。

数回動いてやると、快楽に従順な潤は自ら腰を揺らし始めた。

そんな潤の頰を撫で、唇を塞いでやる。

途端に中はキツく俺を締め上げ、また絶頂へと近づいていく。

「潤っ…出すぞっ…」

「ぁ…ぁあっ…翔くんっっ!俺もっイクッ!んぅっ…!!」

キツく腰を引き寄せ最奥に迸りを注ぎ込む。

潤の翼が大きく開いてヒラヒラと羽根を散らした。

「雪みたいだ…綺麗だよ」

舞い散る羽根を手のひらに受け止めて力尽きた潤の耳に囁いた。

吐き出された潤の白濁を指先に掬い頂く。

甘く濃い味に俺の翼が広がるのを感じた。

潤がグッタリ肩に頰を寝かせながら俺が白濁を舐める様をジっと見ている。

「翔くん…美味しい?」

「美味いよ…」

「俺のを食べてさぁ…翔くんの羽がさっきからキラキラしてんの…俺、それ見るのすげぇ好き」

フフっと柔らかく微笑んで、俺の肩に唇を寄せた。

「運命の番いに憧れるなんて…少女みたいじゃないか…可愛いなぁ」

「俺はいつでも可愛い。翔くんにはそう見えてなきゃ嫌だ。…嫌だよ」

「あんまり煽るんじゃない。…明日の仕事に差し支える。」

潤は俺の腕からコロンとシーツに寝転び、うつ伏せになりながら長い足をパタパタさせる。

「煽らなくったって翔くんは俺の足腰が立たなくなるまで抱き潰すじゃないかよ。俺の魅力がそうさせちゃうかなぁ~」

俺はニヤリと笑い、うつ伏せになって寝転ぶ潤の腰を勢いよく引き上げた。

「ぅわあっ!」

「じゃあ、期待に応えなきゃな。恨むなら自分の魅力を呪うんだな。」

「ちょっ!翔くんっ!ダメっ!もうっ!ぁあっ!…っんっ!っはぁっ!」

さっき注ぎ込んだ白濁が密着した場所から卑猥な音をたてながら溢れてくる。

「もっと締めてっ…ほらっ…いい子っ…どうしたっ?さっきまでのっ…余裕はっ」

「翔っ…ぁあっ…んっ…ダメぇっ!イクっ!イクっ!翔っくんっ!」

「酷いって!今日のは酷いっ!マジで足腰立たないっ!明日仕事とかもう無理っ!!翔くんのバカっ!変態っ!エロ眼鏡っ!」

潤を背後から抱き込むようにして、泡風呂の湯船で身体を洗ってやる。

「悪かったよ…あんまりに可愛いかったもんだから…許せよ。」

「ヤダねっ!俺マジで怒ってる!意識ぶっ飛んでたのに突きまくりやがって!」

俺は潤をギュッと抱きしめて悲しそうに呟いた。

「俺はやっぱり、お前の運命の番いなんかじゃないんだな…悔しいよ」

潤の身体が硬くなる。

あと一息…。

「俺には…お前しか居ないのに」

パシャッとお湯が跳ねて、潤が上半身を捻りこちらを振り向く。

ギュッと結んだ唇からポロリと言葉が漏れた。

「翔くん…本当に俺しか居ない?…本当に…俺が運命の番いだと思ってる?」

俺は薄っすら涙を浮かべるようにして頷いた。

これは…

お前を独り占めしておく為の

演技だよ、潤。

潤は本来誰よりも優しい。

初対面の奴なんて、誰もその事に気づかない。

この派手な美しさが邪魔して、彼の本質を誰も見ようとはしない。

そして、それが俺にとって、好都合な事は言うまでもなかった。

潤の良さは

誰にも伝わらなくて良い。

俺は心底そう思っている。

自分の中の独占欲が剥き出しになってお前を襲っているんだよ。

「潤…好きだよ。俺だけが、お前を分かってる。だから、機嫌なおせよ」

チャプンと優しい水音を立てて、潤の身体をフンワリ抱き寄せる。

真っ白な羽根に唇を寄せて、目を合わす。

「分かったよ…もう怒ってないから…泣くなよ…」

「じゃあ…潤は俺が運命の番いだって…ちゃんと思ってる?アイツらを羨んだりしない?」

潤はギュッと俺の首に腕を回して抱きついた。

「翔くんは俺の運命の番いだよ…俺は…誰も羨んだりしない。翔くんが居ればいい」

そうだよ潤。

お前は俺が居ればいい。

誰も羨む事なんてないんだ。

あと、何百年…何千年…

存在が消滅してしまう事があるなら…

その瞬間まで

潤は俺の運命であればいいんだから。

「俺も。潤が居れば…何もいらないよ」

何も…ね。

END

著者

ninon

オリジナルの小説を書いていきます。 嵐さんの大ファンです。 黄色を愛でる幸せに生きています。 二宮和也Addiction... どうぞよろしくお願いいたします。 尚、このブログ作品はフィクションであり、実在する人物、団体等とは一切関係ございません。

こんにちはまた明日〜指揮官様の独占欲〜 Comment

  1. ninonさん、早速の更新ありがとうございます!

    こちらも、とにかく美しい翔潤が目に浮かびます。そして、これこそが「THE翔潤」で、惚れ惚れドキドキしちゃいます❤ 私は実は翔潤に関しては体の立場だけ逆が好きなのですが、中身は本当に大好きな翔潤です!

    そして、やっぱりninonさんの描く世界が大好きです!これからも楽しみにしています。

    まめじゅん

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