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縫合された腕を慎重にソファーに下ろすよう、二宮さんの身体を押し.倒し.た。

『もう…待ては無しです』

二宮さんは俺の首に腕を掛ける。

「それじゃあ芸がない」

『お手ならいくらでもしてあげますよ。あんたが望むならね。首輪だって、鎖だって付けて構わない。だから…』

言葉が欲しい。

確実な、確証ある…二宮さんの想い。

「好きだよ…相葉さんが…本当は……好きで…好きで仕方ない。」

俺はポタポタと二宮さんの頰に我慢しきれない涙の粒を落とす。

ずっと

ずっと

聞きたかった言葉。

二宮さんの口角が引き上がり、薄い唇が三日月のように微笑んでいる。

「どうしょうもなかった…相葉さんを好きになる自分を…止められなかった…俺と関わったら…相葉さんまで不幸になるんじゃないかって…相葉さんまで…居なくなるんじゃないかって…なのに…俺にはどうする事も出来なかった…相葉さんが好きで…ごめんね…」

『ば、馬鹿言わないで下さいっ!!俺はっ…その言葉をっどんなに願って!どんなに待ってたと思ってんですか!…こんなっ…こんな目に遭わせる前に…言わせるべきだったのに』

二宮さんの冷たい手のひらが俺の頰をスリっと撫でて包む。

「雅の側に居れば…平気だと思ってたんだ…部屋も、食器も、ここで雅と暮らして行くんだって…雅は寂しがり屋だったのに…相葉さんの方が…ずっと寂しそうな顔をするんだもん…困っちゃうよね…」

ズズっと鼻を啜って、目を閉じた。

ひんやりとした手が、優しく俺を引き寄せる。

重なった唇から、熱い体温を持った舌先.が入ってくる。

白い肌と

紅い舌と

黒い縫合糸の

愛しい

コントラスト。

投稿者

ninon

オリジナルの小説を書いていきます。 嵐さんの大ファンです。 黄色を愛でる幸せに生きています。 二宮和也Addiction... どうぞよろしくお願いいたします。 尚、このブログ作品はフィクションであり、実在する人物、団体等とは一切関係ございません。

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