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翌日

「お邪魔しまーす。」

櫻井さんに続いて、ヨコと松岡さんが入って来る。

寝室に案内して、松岡さん以外はリビングで待機した。

「ニノ…顔色良くなってたな」

櫻井さんが足を組んでタバコに火を付けた。

『はい…あ、そうだ…昨日、二人で話し合って…ここ、出る事にしました。』

灰皿をスッと差し出しながら話し、上目遣いに櫻井さんを見た。

どうしてだか、ソファーに座るヨコの喉がゴクリと鳴って、櫻井さんがそれを聞いて笑い出す。

「ハハッ!何、おまえが緊張してんだよ。」

ポンポンと背中を叩かれ、ヨコは照れるように頭を掻きながら苦笑いした。

「俺も、それがいいと思うよ…ここは…ニノには辛すぎるから」

少し懐かしむように辺りを見つめる櫻井さんに胸がチリついた。

雅さんは、きっと櫻井さんの中にも当たり前だけど未だに存在して…きっと忘れる事はないからだ。

好きだった…そんな二宮さんの想いと同じようにして、櫻井さんにも…大切だったと…友人への思いは消えるはずはないから。

俺は俯いて、フローリングに視線を落とした。すると、ヨコが心配そうに俺を呼んだ。

「相葉ちゃん…」

『え?あぁ…大丈夫だよ。ヨコも、飯とかありがとうな。出れなかったから助かったよ。あの人、冷蔵庫に酒しか入れて無かったから』

弾かれたように顔を上げ、取り繕った笑顔を向ける。

ヨコは苦笑いして

「俺はそんくらいしか出来ひんかったし…でも、良かったわ。…二人とも…無事っちゅうかさ…うん…とにかく、良かった!」

ヨコがパンッと膝を派手に叩いた。

ガチャ

その膝を打った音が合図かのように、寝室から診察を終えた松岡さんと二宮さんが出てきた。

「久しぶりぃ…」

二宮さんが櫻井さんに向かってバツが悪そうに苦笑いする。

「…確かに…久しぶりだな…」

櫻井さんはソファーから立ち上がって二宮さんの頭を撫でた。

二宮さんは、俯いたまま、櫻井さんの肩にコテンと額を預ける。

「翔ちゃん…ごめん」

「…もう…大丈夫だな?」

ポンポンと背中を撫でる櫻井さんはそう言って俺に視線をくれる。

小さく頷いた二宮さん。

後ろに立っていた松岡さんが、軽く咳払いをして話しはじめた。

投稿者

ninon

オリジナルの小説を書いていきます。 嵐さんの大ファンです。 黄色を愛でる幸せに生きています。 二宮和也Addiction... どうぞよろしくお願いいたします。 尚、このブログ作品はフィクションであり、実在する人物、団体等とは一切関係ございません。

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