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あれから数日。二宮さんは抜糸も済み、体調は随分と良くなった。

俺はといえば、自分の家を引き払い二宮さんのマンションにほぼ家政婦として仮住まいしている。

『二宮さ~ん、飯っ!出来ましたよ!』

ソファーで携帯ゲームに夢中の二宮さんが、タッチペンをテーブルに置いて眼鏡を外しながら振り向いた。

「ぅわぁ…また唐揚げ?」

『あんたも好きでしょ?唐揚げ。』

「いやいやいや、好きなのは相葉さんじゃんっ!俺、もんじゃ食いたい」

『もんじゃって…無茶言わないでくださいよ。今日はもう唐揚げ食って、早いとこ寝ましょう。明日、引っ越しなんですからね!』

「んな事分かってるよ。でも、引っ越しなんて業者が済ましちゃうじゃん。俺と相葉さんはなぁ~んもする事ないって」

裸足でペタペタキッチンに入って来た二宮さんは冷蔵庫を開けると缶ビールを取り出して片手でプルタブを引き、男らしく缶を煽った。

『太りますよ』

「後で運動するじゃん」

『運動?』

二宮さんは俺に腕を絡めて後ろから耳に向かって囁いた。

「エッ.チ」

俺はビクッと身体が反応してしまい、顔が火照るのを感じた。

二宮さんは後ろから抱きついたその手でサワサワとエプロンをたくし上げ、まだ硬くないソコを撫でてくる。

『ちょっ!二宮さんっ!』

「ん~?何?」

『やっ!あのっ!飯っ!飯ですってば』

「俺と飯どっちが大事なのよ」

俺は揚げたてのタワーのように積まれた熱々の唐揚げを眺めた。

「あっ!いっけないんだっ!今わかっちゃった!」

『なっ!何が分かったっていうんですか!』

慌てる俺の顔を覗き込みながら二宮さんが不貞腐れる。

「唐揚げかなぁ~って思っただろっ!」

『いっ!いやっ!!そんなっ!俺はっ!』

「ふぅん…ま、いいよ。飯にしよ」

二宮さんはスウェットの上から握っていたすっかり硬くなった熱からパッと手を離した。

『えっ?!ちょっ!こっコレ!…ど~すんだよぉ…』

さっさとダイニング行ってしまった二宮さん。

俺は自分の股間を押さえつけて肩を落とした。

投稿者

ninon

オリジナルの小説を書いていきます。 嵐さんの大ファンです。 黄色を愛でる幸せに生きています。 二宮和也Addiction... どうぞよろしくお願いいたします。 尚、このブログ作品はフィクションであり、実在する人物、団体等とは一切関係ございません。

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