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一限開始のチャイムが鳴り響く。
『こんなところで….サボってちゃ…』
「先生が約束してくれたら….戻ります」
相葉先生は肩を竦め、
『約束?』
と、訝しげに眉をひそめた。
「俺を…拒まないで」
『二宮…』
「ずっと困った顔…。」
『困らせてる自覚はあるんだな…』
「ふふ…ないよ…だって、こうしてる今も…相葉先生は俺が好きなんだから…」
相葉先生はジッと俺を見て、ニヤリと笑った。
『随分な自信だ。俺は…おまえを好きじゃないよ?…二宮…好きじゃない』
先生の言葉に項垂れて、膝を突く。
そのまま彼のベルトに手をかけた。
「酷い言葉で…俺を傷つけるの?…子供っぽいね…。だけど…それも好きだよ。全部好き…全部だよ…」
『やめろ』
「やめないよ」
『二宮っ!いい加減に』
「先生だろっ!!いい加減にしないといけないのは……先生の方だ。」
相葉先生は大きな溜息をついた。
そのまま、足を軽く開いて、諦めたようにベルトを自ら緩め、俺の後頭部に手を掛け引き寄せた。
俺は、目の前に突き出された熱に躊躇なく舌を這わす。
先生の熱い吐息が、甘い香りの中に溶ける。
クチュ クチュッと音を立てながら、先生を見上げた。
目を細めて、俺の頬を撫でる。
口内の相葉先生の熱はピクンと反応して、より膨らみを増す。
『おまえなんて好きじゃない…俺はこんな事を…平気でさせるんだぞ…おまえは…大人しくこっち側に…』
俺は先生の言葉を無視し続けた。
頭を上下に揺さぶり、唇をすぼめながら強弱をつける。
『ハァッ…くっ…にの…みやっ…』
先生がグッと頭を押さえ込んで来たかと思うと、口の中でドロッと白濁が溢れる。
ゴクンと飲み込んだ先生の快楽を得た証。
俺は…それだけで勃起した自分がイキそうになっていた。
荒く乱れた息を整えながら、衣服を正す先生。
そのまま…跪く俺の頭を抱きしめた。
耳元で
『これ以上…俺をおかしくさせるな』
そう呟くと、頭を抱えるようにうずくまった。

俺は跪いたまま…先生を見上げて小さく
小さく…
「嫌だよ」と…呟いた。