~Aiba episode~

電話越しのニノの声は少し震えて

少し泣いていた

松潤が荷物をまとめ出す

『潤くん、帰るの?』

「帰るよ~、俺いたら完全にお邪魔虫じゃん」

『そんな!』

「いいんだって!相葉くんもニノもさ、人に気を使い過ぎんだよ。上手くいくといいね…相葉くん」

松潤は綺麗に整った顔をクシャって崩して笑った

それは心からのエールで、そこには面白がったりする気持ちは微塵も感じられなかった。

じゃっと軽く手を挙げて玄関を出て行く

そんな松潤に俺も苦笑い混じりにすまなそうに軽く手を挙げて見送った

シンとした室内

ニノが来る

もうすぐニノが

ダメだ

ソワソワしてきた

俺こうなるとジッとなんてしてらんないんだよね

気づいたらコートやらマフラーやら巻きつけて玄関を飛び出してた

ニノに会いたい

今すぐ1秒でも早く

外は思ったより冷え込んでる

冷えた空気が街灯の灯りをより鮮明にして、少し向こうに見慣れた人影を照らした。

その人の表情はみるからに不安を称えていて足取りも重い。

それはまだアイツに俺の想いが伝わりきってない証拠のようだった。

冷たい空気を肺いっぱい吸い込んで呼びかける

『ニノっ!!』

人影は大きく肩を挙げてビックリすると小走りにこっちへ駆けてきた。

俺はソッと両手を開く

その人は目の前で立ち止まると、いつも照れた時になる真っ赤な耳をしたまま、俺の胸に額を押し当てた。

『ニノ…』

「うん…」

『ごめんね』

「なにが?」

そぉっと優しくニノの体に腕を回す。

腕の中のニノは少し驚いたように体を固くして、額だけで俺に持たれていた体を離すと、茶色の透き通った瞳で俺を見上げた

それから遠慮がちに俺の体に腕を回す

『ニノは辛くたって寂しくたって自分から言わないの知ってるから俺が気づいてあげなくちゃダメなのに。…』

「何言ってんの…相葉さんが謝る事じゃないよ」

はにかんだニノは白い肌をうっすら赤く染める。

時間も深夜で人の気配もしないボンヤリと色付いた街灯の下

『ニノ…俺ね、ニノの事…和の事…多分ずっと前から好きだったんだ。』

「んふふ…多分って」

『あ、いや!だから!俺バカだからさ!きづかなかったっていうか!なんていうのかな!え!…んっ!!』

冷たい

とっても冷たいニノの唇がテンパる俺の言葉を塞いだ。

そっと離れた唇

口元に手を当ててクククって堪えるように笑うニノ

「相葉さんたら…酒くせぇったらないんだから!」

そう言って笑うニノは

とっても可愛くて幸せそうに見えた

著者

ninon

オリジナルの小説を書いていきます。 嵐さんの大ファンです。 黄色を愛でる幸せに生きています。 二宮和也Addiction... どうぞよろしくお願いいたします。 尚、このブログ作品はフィクションであり、実在する人物、団体等とは一切関係ございません。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です