街灯の向こうから突然声がした。

俺の名前を呼ぶ人が相葉さんだって分かった途端足は走り出していた。

目の前まで来ると長い腕をソッと広げておいでって笑うクシャクシャの笑顔に体中が熱くなった。

恥ずかしくて照れ臭くて抱きつくなんて俺には出来なくてソッと胸に額を押し当ててくっ付いた。

寒いのにバカじゃないの?とか

こんな距離しかないのに家で待てなかったわけ?とか

あなた外歩くと目立つんだよ!とか

どんなにか軽口叩いてやろかと思ったけど、

まるで、壊れそうなモノを抱き締めるみたいに俺を引き寄せた腕が震えてたからそんな事は言わずに済んだ。

夢にまで見た相葉さんの腕の中で俺に謝ったり好きだって言ったり、てんやわんやになってるのを見てたら、背伸びしてキスしてた。

好きだよ 相葉さん

俺あなたが大好きなんだ

「相葉さんたら…酒くせぇったらないんだから!」

そう言って笑ったら、相葉さんも笑った

目を細めて、クシャって笑った。

外なのを思い出したかのように、帰り道は腕が触れ合う距離で歩いた。

帰りにコンビニで小さなケーキを二つ買って

相葉さんのマンションについた。

『ニノ、あんまり甘いの好きじゃないのに珍しいね』

コートをハンガーにかけながら言う相葉さん

「うん、いいんだよ。明日でしょ」

『ん?…あぁ、クリスマスイヴだね』

俺は小さく首を横に振る

「イヴじゃなくて…」

相葉さんがソファーに座る俺の隣にゆっくり腰を下ろす

 『もしかして…俺の?』

「そう。相葉さんの生まれた日だよ。いつもね、俺にとっちゃ、イヴじゃなくて…もうその日はずっと長いこと、相葉さんの誕生日なのね」

『和…』

2人で小さなケーキを見つめる

「まーくん、ちょっとだけ早いけど、俺1番にお祝いしたかったんだ。」

『うん』

「生まれてきてくれてありがとう。それから…お誕生日、おめでとう」

相葉さんはクシャクシャに笑顔を作ったかと思うと、その顔のままで泣き出した。

『好きだよ  和が好き』

「うん…俺も…俺もあなたが好きだよ」

ぎゅっと抱き締められて

相葉さんの肩口に埋めた顔を強く押し付けて

相葉さんの匂いを吸いこんだ。

そしたら向日葵の匂いがして

あったかくて優しくて

俺がずっと好きな香り

そしたらいつのまにか

俺まで一緒に泣いていた

END

著者

ninon

オリジナルの小説を書いていきます。 嵐さんの大ファンです。 黄色を愛でる幸せに生きています。 二宮和也Addiction... どうぞよろしくお願いいたします。 尚、このブログ作品はフィクションであり、実在する人物、団体等とは一切関係ございません。

2 Comments

  1. 「イヴじゃなくて」お引越し完了おめでとう♡
    ninon作品では貴重なリアル設定で両片思いの2人のすれ違いがもどかしくて切なくて、、おーちゃん潤くんのサポートが優しくて♡好きな作品です(´∀`*)

    かなで
    1. ありがとう!!♡♡
      何せ処女作だからね(〃ω〃)
      リアル設定は本当は書きたいとこだけど、かなり、色々ガチな名前(番組名とか?笑笑)とか出ちゃってややこしいからね笑笑!またいつか書きたい♡
      お引越し祝い!ありがとう♡嬉しかったぁぁぁ!

      ninon

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