イヴじゃなくて

spin off   from翔

毎日毎日新聞を何紙分も読む

活字のせいか最近視力が若干気になってきた。

今日も楽屋で一通りの記事には目を通した

そんな事をしてる時は大体周りの事なんて何も入ってこないタイプだ。

でも最近、こんな鈍い俺でもちょっとだけ気になる事がある。いや、さっきのをちょっとと表現して良いものか…

ニノみたいに俯瞰する視野が広いわけじゃないが、それなりに仕切りが増えた最近じゃ目配り気配り何とかこなしていると思う。

vs嵐の収録日

いつもより前の現場が押したせいで入りが少し遅れた。

遅刻という程のものじゃないし、楽屋でくつろぐ時間だってある。

楽屋入り口が少し先に見えた辺りで相葉ちゃんがニノの腕を引きずるように出てきた。

俺が向かって行く方とは逆に向かってズンズン歩いていく。

そっち非常階段しかねぇぞ?

またふざけあってんのかな?

でもニノの顔が笑ってなかった

もちろん相葉くんもだ

喧嘩?

マズイな…

何となく2人の後をつけた。

非常階段を上がり人気のないトイレに2人が入って行くのが見える。

トイレの入り口でソッと耳を済ますとバタンと個室が閉まる音とガチャンとスライドして鍵がかかる音がする。

あぁ…アイドルだからね。

人が多いトイレとか…ヤダよな

漠然とエチケットを考えた俺は何となくトイレに足を踏み入れた。

個室の扉は1つしか閉まってない

2人の姿はない。

え?!

えぇ~えっ!??!

2人で入ってます?!

「相…葉さん?」

ニノの悩ましい怯えたかのようなか細い声がする。

しばらく無音で相葉くんの大きな怒鳴り声がした。

『ニノが悪いんだよ!!』

バタンと個室が開く音がする

ヤバい!

俺はとっさに壁と扉の間に体を納めて身を隠した。

相葉くんは来た道を帰っていった。

ニノが出て来ない

…何?

一体何が起こってんの?

俺は静かに楽屋に戻った。

頭の中で、整理し切れない情報が錯乱する。

ダメだ

頭が固すぎて全く結論が出ない

何で個室なんだ?

何でしばらく無音だったんだ?

何してたんだ?

楽屋にお呼びがかかり収録が始まる。

大野さんがコッソリとニノに話しかけてる。

ニノも苦笑いしながら答えてる。

??

さっきの事?大野さんは知ってるのか? 

でも本番中の相葉くんとニノはいつもどおりに見えた。

普通にじゃれ合ったり会話したり。

さっきなんかあったなんて感じさせない。

…かと思ったらニノは得意のボンバーストライカーでボンヤリしたりしてピンを1本もたおせなかった。

『ニノ?体調悪い?』

「あ、いや!大丈夫!ごめん!」

『そう?』 

「うん」

そんな会話をして様子を見る。

やっぱりニノらしくない。

合間に見せるやるせないくらいの切ない目は相葉くんを追ってるように見えた。

楽屋へ帰ってからもニノに声を掛けたけど、得意の会話術で話をすり替えられた。

そしたら、大野さんと潤が目だけで会話してた。

…ニノの不調の理由知ってるのか?

そんな態度に伺える。

新聞を片して着替えにかかろうとした時、相葉くんがちょっと大きめの声で俺を呼んだ。

『翔ちゃん!!』

『どした?』

『ニノ今日の衣装買い取りね!マネージャーに請求回しといて!』

言い捨てた相葉くんはまたニノの手を掴んで引きずるように連れ去った

あれ、ほっといていいヤツなのか?

オレは被ったTシャツの裾を引っ張り首を傾げた。

「なぁ、潤」

『ん~?何?翔さん』

「あのさ、ニノと相葉ちゃんなんかあった?」

潤はニヤリと片方の口角を上げて俺にウィンクした。

え?

は?

何?

だから!!

何なんですか?

眉間に寄る皺を感じながら訝しい表情は戻らないままに智くんを見る

「ねぇ、智くん?」縋るように目をやる。

『んふふ…翔ちゃんは頭が固そうだからなぁ~』

そう言って伸びをしながら大きな欠伸をくれた。

ねぇ!!

これって俺だけ蚊帳の外じゃね?

その後クリスマスの日にまさかのプレゼントを貰う事になる。

いくら頭が固い俺でも何となく、いや、もうきっとそうなのか?とは思ってたけど…

まさか2人があんなに幸せそうに笑うのを

俺は馬鹿になんて出来なかった。

大野さんと潤は盛大に俺の肩を抱いて

“Are You Happy ?”

なんて聞いてくるもんだから

しばらく2人を見て

肩を竦め

『…Yes,my Happy 』

そう答えるよ…

だって俺たち

5人で嵐だからね                  

END

著者

ninon

オリジナルの小説を書いていきます。 嵐さんの大ファンです。 黄色を愛でる幸せに生きています。 二宮和也Addiction... どうぞよろしくお願いいたします。 尚、このブログ作品はフィクションであり、実在する人物、団体等とは一切関係ございません。

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