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パタンと閉まった扉を確認して、横たわるニノを覗き込む。

『大丈夫か?』

「…身体…こんな風になるなんて…ビックリした…平気だと思ってたのに」

『ニノが悪いと思う事なんて何もないんだから…心配いらないよ』

ニノは俺の頬に手を伸ばし、ゆっくり存在を確かめるようにして撫でる。

その手を包んで頬を寝かせた。

『俺はここにいるよ。もう、あの時みたいに、会えなくなったりしない。』

「ハハ…うん…分かってるのに、足が竦むみたいにして…怖いんだ…」

『怖くない』

「怖いよっ!!…怖い…相葉さんから、これから色んなもの…奪う気がして…俺は怖いよ…」

グズグズとまた泣き出してしまうニノに口づけた。

ギシっとベッドのスプリングが軋み、片膝を乗り上げる。両手を顔の横に突いて泣きじゃくるニノを見下ろした。

『ニノ…色んなもの、確かに失くすのかもしれない…でもそれは、俺だけじゃないんだ…ニノの色んな物だって、失くして行くんだよ…俺がそうするんだ…結婚も、子供も、公に恋人として街を歩くことも…ニノから俺は奪うんだよ?俺は、そうしてでも、お前と居たい…ニノは?違うの?』

ニノが首をフルフルと左右に振る。涙を流しながら、俺の胸倉を掴み、引き寄せてくる。

重なった唇は熱く…甘い…。

『ニノ、我慢できない…』

高ぶった感情が行き場をなくす。

『ニノ…』

ニノはゆっくり上半身を起こし、シャツを自分で脱いだ…。

白い肌が視界を埋めて、欲情したままに押し倒す。

「俺は…地獄に堕ちるよ」

フワリと笑った顔が、あんまりに綺麗で

俺までどうしょうもないと

苦笑いした。

著者

ninon

オリジナルの小説を書いていきます。 嵐さんの大ファンです。 黄色を愛でる幸せに生きています。 二宮和也Addiction... どうぞよろしくお願いいたします。 尚、このブログ作品はフィクションであり、実在する人物、団体等とは一切関係ございません。

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