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裸の肌が溶け合うように密着して眠る。

お互いに背負った何らかの罪の意識が、人に打ち明けた事によって、更に膨らんでいくように感じた。

話した直後の安堵よりも、この先二人の問題でなくなった事の方が重い事に気付いたんだろう。

ニノはそれをいち早く身体に感じて、泣き崩れたのかも知れない。

その重さは、俺にはどうしてだか不安の薄いベールには包まれているものの、ニノに首輪を付けたような安心感を感じさせていた。

もう俺から逃げる事は叶わないよと…

どこに潜んでいたんだか分からないサディスティックな感情が湧き上がり、穏やかに心を湿らせ、潤っていたんだ…。

ニノより先にベッドを出て、冷蔵庫から酒の缶を手にした。

一人きり、リビングのL字形になったソファーで足を投げ出してプルタブを引く。

炭酸が弾けるように音を立てた。

その瞬間に後ろから首に柔らかく腕が巻きついてくる。

振り返ると足音も立てず近づいたニノが笑った。

「ヤッた後に起きたら相手が居ないなんて悲劇だ」

俺はその言葉に笑ってしまう。

絡みついた腕に頬を寄せて

『悪い…ちょっと考え事…』

「後悔?」

『ないよ』

「嘘つき」

『心外だな』

「ハハ…参った…許してあげるよ…」

『身体は?きつくない?』

後ろを振り返りニノの手を引きソファーに誘導する。

ニノを背後から抱き竦める。

細い肩に頬を寝かせニノの指先を弄る。

『愛してる』

「ふふ…どうしたんだよ』

『…愛してるよ…』

「相葉さん…まだ酔ってないだろ?」

『ニノは?』

「分かりきった事を…好きだよ」

ニノが首を捻って俺の唇を塞ぐ。熱い舌がゆっくりゆっくり俺の中に入ってくる。

吐息が溢れ、俺はニノの頰を両手で挟み深く口付けた。

「夢なら…絶対醒めないようにしなきゃ…」

俺はその言葉に苦笑いして

ただキツくニノを抱きしめた。

著者

ninon

オリジナルの小説を書いていきます。 嵐さんの大ファンです。 黄色を愛でる幸せに生きています。 二宮和也Addiction... どうぞよろしくお願いいたします。 尚、このブログ作品はフィクションであり、実在する人物、団体等とは一切関係ございません。

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