12

朝起きたら、締め殺され兼ねない勢いでまーくんの抱き枕になっていた。

苦しくて、なんとか拘束を解きベッドから抜け出す。

リビングのソファーの前にあるローテーブルには、昨日の夕方食べたファーストフードのゴミが静かに佇んでいた。

毎日毎日、壊れながら過ぎていく。

毎日毎日

自分が何か分からなくなる。

服を着替え始めたら後ろで気配を感じて、振り返るとまーくんが立って居た。

俺は履きかけの靴下を引き上げて立ち上がる。

「おはよう」

『おはよう…どっか…行くの?』

「まーくんは学校?」

『あぁ…うん…』

「そっか。頑張ってね!」

俺は背を向けて玄関に向かう。

ガシッと手首が後ろに引かれ、ビックリした俺はもう一度まーくんを振り返った。

「な、何?」

引き攣る俺の表情を見て、まーくんは慌てて俺の手を離した。

『あっ!ごめんっ…その…ニノも…気をつけて』

「うん」

手を離して

行き先を聞かず

自由にする事は

無関心な両親を思い出して

吐き気がする。

なのに俺ときたら、制限される事にさえ、酷い嫌悪を感じるんだ。

連絡先だけしか知らない相手を片っ端から当たる。

今日俺を必要としてくれる人に会う為に。

一時的な感情しか信じられない。

ずっと俺が好きだと言うまーくんが好きなのに…

俺はそれを上手く消化出来ないでいた。

著者

ninon

オリジナルの小説を書いていきます。 嵐さんの大ファンです。 黄色を愛でる幸せに生きています。 二宮和也Addiction... どうぞよろしくお願いいたします。 尚、このブログ作品はフィクションであり、実在する人物、団体等とは一切関係ございません。

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