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そのままの勢いでベッドに放り投げられる。ドサッとベッドに尻もちを突き、乱暴に引っ張られた腕を撫でた。

「ぃってぇ…何すんだよ」

『何?何って、SE. Xですよ。したいんでしょ?羽に艶が無くなってる。俺もねっ!』

ギシッと音を立てて手首を押さえつけられ、組み敷かれる。

そのまま首筋に埋まる顔にゾクリと悪寒が走った。

「やめっ!ちょっ!やめろよっ!よせって!!離せよっ!」

バタバタ暴れる俺に眉間に皺を寄せ、上から無表情に見つめてくる相葉くんは呟いた。

『レ.イプみたいなのが御所望ですか?そういう趣味、ないんですけどね。付き合いますよ』

シュルっと引き抜いた制服のネクタイでベッドヘッドに両手首を縛り付けられる。

カッ!と顔面が赤くなり、頭に血が昇る。

「ちっ!違うっ!!やめっ!ろっ!」

ズルっと下着ごと下半身を脱がされ足をバタつかせる。

力で敵うはずもなく、あっさり足首を抑え込まれた。

すると、ピタリと相葉くんが動かなくなる。

視線を相葉くんの見つめている先にやると、夜明けに擦りむいた俺の膝を見つめていた。

長い指が傷を撫でる。

「っ!!」

ビリっと痛みが走り、顔を歪めてしまう。

ポタ ポタっと太ももに雫が降って来て、俺は痛みにギュッと閉じていた瞼をゆっくり開く。

相葉くんは泣きながら…擦りむいた傷口に唇を寄せ血の滲む膝に…

キスをした。

著者

ninon

オリジナルの小説を書いていきます。 嵐さんの大ファンです。 黄色を愛でる幸せに生きています。 二宮和也Addiction... どうぞよろしくお願いいたします。 尚、このブログ作品はフィクションであり、実在する人物、団体等とは一切関係ございません。

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