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ベッドの中はふわふわの羽根が幾つも舞い散っている。

激しくも甘い戯れあいの痕跡。

「相葉くん…コーヒー淹れようか?」

『良いんですか?』

「俺の淹れるコーヒーは美味いんだろ?」

『くふふ…その通りです。」

「ちょっと待ってて」

『はい』

寝室を出て、後ろ手でドアを閉める。翼で扉を塞ぐように押して、息を吐いた。

「キミはこれ以上傷ついちゃダメだよ」

小さく呟いてから、キッチンでコーヒーを入れ、二人寒いバルコニーに出た。

「月だ」

後ろから二人羽織するみたいに抱きしめられながら、俺は平行に浮かぶ月を指さした。

『綺麗ですね…』

「うん…綺麗」

『少しニノの瞳の色に似てます…琥珀色で、吸い込まれそう』

俺はカップを両手で握り、耳が赤くなるのを感じていた。

「相葉くんてさ、よくそんな歯が浮くような台詞出てくるよね?」

チラッと後ろを見上げると、片腕で俺の事を抱き寄せながらコテンと首を傾けて微笑んだ。

『本当の事ですから…変ですか?』

「いや…その…変じゃないけどねっ!はっ恥ずかしいんだよっ」

『俺がですか?』

「俺だよ!俺っ!」

『くふふ…可愛い人ですねぇ』

相葉くんは更にギュッと俺を引き寄せ首筋にキスをする。

キュッと小さな痛みが走り、肩から覗く彼を見つめると、長い指が肌を撫でながら言った。

『俺の物って印…付けちゃいました』

ドキンと跳ねる胸の高鳴りを抑えながら

「そんな物…無くたって俺は…」

『俺は?』

相葉くんが顎を掬ってくる。

真っ黒な瞳に…丸い月…。

少し赤みを帯びた、琥珀色の月が映る。

「俺は…キミの物だよ」

『ニノ…大好き』

永遠に17歳の笑顔は罪だ。

俺はきっと…

なんでも許してしまうだろう。

相葉くんの全てを

相葉くんの為に…。

著者

ninon

オリジナルの小説を書いていきます。 嵐さんの大ファンです。 黄色を愛でる幸せに生きています。 二宮和也Addiction... どうぞよろしくお願いいたします。 尚、このブログ作品はフィクションであり、実在する人物、団体等とは一切関係ございません。

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