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『ニノっ…ニノっ!ニノっ!!』

相葉くんに大声で呼ばれてようやく我に返った。

少し息が上がってる。

すっかり妖しげなチャイナタウンを抜けて、普段通りの街並みが流れるところまで気付けば猛ダッシュで立ち去って来たらしい。

本当は怖かったんだ。

許さないと言われたらどうしようとか、ボスと話が決裂していたら…とか…。

だけど…あいつらシャンティは結局は金次第だった。

払う者は上客で、払えぬ者は商品に代わる。

俺と相葉くんはアッサリ解放されたんだ。

それでも、胸が痛いくらいドキドキしていた。

『すっかり守られちゃって…俺』

立ち止まった相葉くんが俺の頰を撫でた。

俺はフルフルと首を左右に振って、無言で胸の中に顔を埋めた。

「こ、怖かったぁ…」

『プッ…くふふっ…』

「あぁ!笑ったなっ!」

『だって…あんなに強気だったのに…凄く可愛い』

相葉くんの言葉に、カァっと耳が赤くなる。

「かっ可愛いとかっ!男なんだからっ!嬉しく無いからっ!」

『でも…可愛いです。』

グイっと腰を引き寄せられて唇が塞がれた。

あぁ…もうっ!

甘いっ!甘くて、気持ち良くて、羽がフワフワ膨らんじゃう!

『ほら…やっぱり俺の番いは最高に可愛い』

すっかりフワフワに膨らんでしまった翼は何を言っても喜びを隠せそうにはなかった。

著者

ninon

オリジナルの小説を書いていきます。 嵐さんの大ファンです。 黄色を愛でる幸せに生きています。 二宮和也Addiction... どうぞよろしくお願いいたします。 尚、このブログ作品はフィクションであり、実在する人物、団体等とは一切関係ございません。

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