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呑気に寝返りなんて打って、ゆっくり目を開き、視界の先が自分の家じゃない事に気付き飛び起きた。

寝室を飛び出してリビングに出ると、ソファーに横たわった二宮さんが

「おはよう」

と挨拶をくれる。

『二宮さんっ!すみませんっ!俺っ…』

「あぁ…犬の分際でベッドで良く寝たもんだな…」

辛辣なセリフに俯いてしまう。

『すみません…』

「ふふ、嘘だよ…あんまりに気持ち良さそうに寝てんだもん…起こすのも可哀想だなぁって、俺の優しさでしょ?」

ヒラヒラっと手を振りながら笑う二宮さん。

俺はゆっくりソファーに歩み寄って跪いた。

「そんな顔すんなよ…」

二宮さんが俺の頰を撫でる。

『二宮さん…好きです。』

触れてくれる手のひらにスリっと頰を擦る。

二宮さんは琥珀色の瞳で無感情に呟いた。

「相葉さん…お手」

俺は擦り寄った手の平にキスをしてから、ゆっくり手を出した。

二宮さんの差し出された手の平にソッと出した手を乗せる。

「甘やかすと…つけあがる」

ビー玉の眼球

『すみません…』

「相葉さん…ココ…精.子付いてる」

二宮さんは俺の黒いトレーナーの胸元を引っ掴んでグイと引っ張った。

顎を引いて、服の胸元を見ると、白くガビガビにこびりついた跡が見える。

昨日しゃぶった時に服にも先端が擦れたりしたんだろう。

俺はその汚れた生地の部分に舌先を突き出して舐めた。

二宮さんの味が唾液に溶けて広がる。

「ソレ…美味い?」

『…生きてる味が…しますよ…ちゃんと』

俺の滴る汗を舌先に受けて舐めていた二宮さんが言ったセリフと同じ言葉を返した。

二宮さんは一瞬、瞳をふわっと大きく広げて、ニヤリと笑って俺にキスをした。

跪いていた俺はソファーによじ登り二宮さんに覆い被さる。

そのまま激しくキスを交わして、息が乱れ始めた辺りで、二宮さんが呟いた。

「俺は…相葉さんが嫌いだよ」

どうしてだろう…

あんたと

穏やかな恋がしたいのに…

どうしてだろう…

こんなにも…

激しくあんたを

壊したい。

投稿者

ninon

オリジナルの小説を書いていきます。 嵐さんの大ファンです。 黄色を愛でる幸せに生きています。 二宮和也Addiction... どうぞよろしくお願いいたします。 尚、このブログ作品はフィクションであり、実在する人物、団体等とは一切関係ございません。

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