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自分の小汚いマンションに帰りついて、あんまりの疲労にそのままベッドに倒れ込んだ。

雑踏を歩いて帰る俺は、一番不幸みたいに感じて、何度も涙が滲んだ。

ツンと鼻の奥が涙で痛んで、目頭を摘んだりした。

『ハァ…マジで疲れた…二宮さん…もう、俺で手を打ってよ…』

視界は歪み、あっという間に夢の中。

フワフワ揺れながら…

落ちてる?

見た事のある偽物みたいな丸い月

紫煙が視界の先で揺らぐ

あの人の…精.液の味

揺れる白い

バスローブ

落ちてるのは

俺じゃない…

誰か

落ちてる

誰だ

白い肌

琥珀色の

透き通るほど潤んだ瞳

二宮…さん…

『二宮さんっっ!!!…っっ!』

飛び起きた瞬間、見慣れた部屋が目に入る。

肩で息を吐くように、体が揺れて、背中を汗が流れた。

頭をゆっくり抱えてうずくまる。

引き寄せた膝の間に頭を垂れて大きく溜息を吐いた。

『二宮さん…俺、ヤバいよマジで』

マジでヤバい。

墓まで暴いて、雅って男を殴りたい衝動。

二宮さんは…生きてるんだよ!

それなのに、死んだ雅さんに寄り添って、真綿で首を絞め上げるように、ゆっくりとジワジワ苦しみながら

死の淵をずっと

覗き込んでる。

あの琥珀色の瞳で…

ジッとそこを

覗いてる…。

投稿者

ninon

オリジナルの小説を書いていきます。 嵐さんの大ファンです。 黄色を愛でる幸せに生きています。 二宮和也Addiction... どうぞよろしくお願いいたします。 尚、このブログ作品はフィクションであり、実在する人物、団体等とは一切関係ございません。

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