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『もしもしっ!二宮さんっ!』

「あぁ…出た。相葉さん…」

相手は二宮さん。

俺が電話に出たのが意外みたいにクスっと笑うのが聞こえる。

『どうかしましたか?今っどこですかっ?朝礼始まりますよ』

「うん…遅刻って…伝えてよ」

『滝沢さんに叱られますよ』

「うん…分かってる」

『ちゃんと来て下さい…』

「ふふ…うるさいなぁ…行くよ」

『約束ですよ』

「うん、…約束な」

心臓が痛い。

バクバク破裂しそう。

胸騒ぎ…それに似た…焦燥感。

『やっぱり迎えに行きますっ!家ですか?動かず待っててくださいっ!』

「…」

返事が無い事に苛立ち、俺は携帯を切り店に飛び込んだ。

ちょうど滝沢さんがバックルームに入ろうとしている所で、俺は息を切らせながら、彼の腕を掴んでいた。

「相葉っ…どうした?血相変えて」

俺は眉間に皺を寄せ、きっと有無を言わせぬ怖い表情で滝沢さんに詰め寄ったんだと思う。

滝沢さんは少し顔を引き攣らせて、俺の申し出を受けたからだ。

“二宮さんを!迎えに行かせてくださいっ!”

たった一言だったのに

滝沢さんは息を呑むように顎を引いて

頷いた。

投稿者

ninon

オリジナルの小説を書いていきます。 嵐さんの大ファンです。 黄色を愛でる幸せに生きています。 二宮和也Addiction... どうぞよろしくお願いいたします。 尚、このブログ作品はフィクションであり、実在する人物、団体等とは一切関係ございません。

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