収録があけて楽屋に戻って、大野さんは1番にここを出た。

翔ちゃんはキャスターの仕事が待っていて、松潤は雑誌の撮影が立て続けに入ってるってボヤきながら着替えるとさっき話してた居酒屋の予約は出来てる事を伝えてくれた。

相葉さんと2人

『ニノとご飯久しぶりだねぇ』

「先月は相葉さんも忙しくて合わなかったもんね」

マネージャーに居酒屋まで送って貰って、明日の時間だけ確認して2人車を降りた。

てか、時間…

帰ったら忘れてんだろなぁ俺

ボンヤリ店を前に溜息が出た。

相葉さんは居酒屋というよりまるでカフェみたいな建物にズンズン入っていく。

名前を告げて奥に通される。

中は外観と違い意外にも畳張りのモダン和風な部屋でJの言うように凄く雰囲気がいい。

相葉さんもキョロキョロ見渡してクフフと笑いながら腰を下ろした。

『松潤の紹介はやっぱオシャレだねぇ~、どっから情報貰うのかなぁ~』

「うん、いいね雰囲気。相葉さんビール?」

『うん、ニノちゃんもビールね?』

「あと、唐揚げだ 。ンフフ」

『ニノはハンバーグ?あんのか?居酒屋にクフフ』

あぁ、俺幸せじゃん。

好きな人と2人っきり。

2ヶ月ぶりくらいだけど、それもご褒美感が上がる焦らされた期間。

ビールのピッチはいつもより速くて2人していい具合にほろ酔いだった。

空のジョッキを端に寄せようと手を伸ばしたら、たまたま相葉さんも同じ事を考えてて、2人の指先が絡むようにジョッキで合わさった。

心臓がザワザワしてドキドキして、酔ってるせいで俊敏に手をどかす事が出来ないでいた。

相葉さんも酔ってる。

指先を解かない。

相葉さん…?

『クフフ、ニノの指先冷たいねぇ』

絡んだ指先を弄ぶみたいにキュッキュッと掴まれる。

「あ、いや、ほら、冷え性じゃん俺」

ヤバい耳まで赤くなってる!

『俺があっためてあげるよ!』

相葉さんが掴んだ俺の手を引いた。

机を挟んだ向かい側の相葉さんにグイっと引き寄せられて、目と目がすぐそこの距離に詰められた。

俺の手を握って口元へ当てるとハァ~って息を吹きかける。

相葉さんが息を吐くたび相葉さんの唇が僅かに俺の手を掠める。

ドクンドクンと酔いが回って

俺は手を思い切り引っ込めた。机に引き寄せられていた上半身も一緒に。

ペタンと力なく尻もちをつく。

『ニノ?』

相葉さんが眉間に皺を寄せて心配そうに呼ぶ。

「相葉さん…そろそろ帰ろっか」

『ニノ、なんか怒ってる?』

「お、怒ってないよ!相葉さん酔ってるし、俺も…ね」

不自然な勢いで手を払い引っ込めた事、これ以上詮索してこないでよ。

酔ってんのはあなただけじゃない!

俺だってあんな睫毛がすぐ側の距離で唇が掠める官能的な生温い相葉さんの吐息をボンヤリ堪能出来る程、出来た人間じゃないんだ!

『ニノさ、時々…俺の事、本当は嫌いなのかなって…不安になるよ…』

相葉さんは俯いてポツリと呟いた。

著者

ninon

オリジナルの小説を書いていきます。 嵐さんの大ファンです。 黄色を愛でる幸せに生きています。 二宮和也Addiction... どうぞよろしくお願いいたします。 尚、このブログ作品はフィクションであり、実在する人物、団体等とは一切関係ございません。

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