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それからしばらく相葉さんと仕事が被る事はなかった。

ドラマ、CM、雑誌の撮影やインタビューに加え、映画の話が入ったりして毎日があっというまに過ぎ去る。

相葉さんに会う前に、Jと雑誌撮影が重なり楽屋で居酒屋の話になった。

「料理も良かったでしょ?」

『うん、洒落てるし美味かった~』 

「あ、相葉くんさ…」

Jは眉間に皺を寄せながら、俺を覗きこむ。

「あの日、なんかあった?」

『え?!  えぇぇー?何で?』

俺はしっかり動揺していた。

「いや、あの次の日さ俺相葉くんと雑誌のインタビュー、一緒だったんだけど、暗くってさ」

『なんでだろ…』

「なんだ…俺てっきり喧嘩でもしたのかと思ったよ」

Jが少し意地悪に笑った。

『何も…なかったよ』

なんだか後ろめたい。Jがニヤって笑うから。まるで何か知ってるみたいで。でも俺がソコを突つけるはずもなくて。

相葉さん、やっぱなんかまだ腑に落ちてないんだ。

面倒な事になる前にアイツの家、乗り込むしかないか…

気が滅入る。

大好きなアイツの家に行くのは俺にとっては色んな我慢の連続で、それは本当に勘弁してほしいくらいキツイ拷問に過ぎないからだ。

アイツ…相葉さんの匂いしかしない部屋。

相葉さんのプライベートしか転がってない部屋。

寝室のベッドは一人暮らしのくせにシングルじゃなくて、きっと何人もの女の子がその大きなベッドであなたに抱かれたんだろうとか。

ハンガーにかかったお洒落な服が俺よりサイズが大きくて胸がざわついたり。

アイツの家は嬉しいと辛いが俺に容赦してくれないんだよ。

撮影が終わった俺は相葉さんの携帯に諦めたように電話した。

著者

ninon

オリジナルの小説を書いていきます。 嵐さんの大ファンです。 黄色を愛でる幸せに生きています。 二宮和也Addiction... どうぞよろしくお願いいたします。 尚、このブログ作品はフィクションであり、実在する人物、団体等とは一切関係ございません。

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