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何日かが過ぎて、朝のホームルーム後に担任からお昼に保健室へ行くように言われた。

「保健室…ですか?」

「どうした?都合悪いか?相葉先生には保健委員長に身体計測の事で打ち合わせしたいからって聞いたけど…用事があるなら隣りのクラスの奴に頼むか?」

「あっ!いやっ…大丈夫…です。」

「…変な奴だな…頼んだぞ」

担任は俺の腕をバンと叩いた。

よろめきながらハイと返事をする。

出来ればこんな朝に伝達して欲しくなかった。

出来るだけ避けてきた特別棟への出入りは今日で無駄に終わりそうだ。

お昼休みまで、こんな憂鬱は引きずりたくないのに、潤くんはいっつもタイミングが悪い。

スラックスのポケットから携帯を取り出す。

朝入ってきた潤くんからの連絡を見直してまた溜息を落とした。

“今日は欠席!俺、出席日数足りるかなぁ、マジでヤバいわ”

「…潤くんのバカ…知らないよ」

呟いて返事を返さず携帯をポケットにしまった。

時間の流れは残酷に。

お昼休みのチャイムが優雅に鳴り響く。

結局ご飯は喉を通らず、ゆっくり冷たい特別棟に続く通路までやってきた。

唇が乾燥して…カサカサする。

心の中と同じ感覚。

満たされなくてヒビ割れてる。

特別棟に入って、真っ直ぐ続く廊下の最奥を目指す。

ペタペタなる上靴にウンザリしながら、ドアに手をかけた。

引き戸を開けると、デスクに突っ伏した相葉先生が眠っていた。

投稿者

ninon

オリジナルの小説を書いていきます。 嵐さんの大ファンです。 黄色を愛でる幸せに生きています。 二宮和也Addiction... どうぞよろしくお願いいたします。 尚、このブログ作品はフィクションであり、実在する人物、団体等とは一切関係ございません。

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