テレビの音がこんなに鮮明に聞こえる

押し当てただけの、触れるだけのキスだった

突き飛ばされたっておかしくない状況だ

相葉さんのサラサラした茶色いまだ濡れた髪の先からポタリと俺の頬に雫が垂れた

スローモーションみたいにゆっくりゆっくり唇を離して、両手で包み込んでいた相葉さんの顔を引き離す

『に…の…』

相葉さんは目をまん丸にしてビックリしたって表現が1番似合う顔で呟いた

「クッ…ククク相葉さぁ~ん!!なぁ~んて顔してんだよぉ~!!」

俺は体を丸めて爆笑してみせた

ヒーヒー涙目になるまで

笑った

ひとしきり笑って

そろそろ良いよなって頃合いをみて

ゆっくり相葉さんを見て  

「これくらい仕事でよくやってんじゃん」

睨むって表現の方が正しいんじゃないかってくらいの挑戦的な眼で言い放つ。

『に!にの!俺は!』

「あぁ~ハイハイ!ビックリしたよね?ごめんごめん!!もぉ~さ!ほんとタチ悪いよね!二宮さんちの和也くんたら酔っ払っちゃってもうどうしょうもないだから!」

まくし立てるように大きな声を出して相葉さんには続きを喋らせてあげなかった。

何かとっても言いたそうだったけど

俺はきっとそれを聞いたら…

もう嵐にさえ戻れないんじゃないかって足が震え出してたんだ。

「相葉さん!明日早いの忘れてたわ!ごめん!帰るね」

震える足で立ち上がって相葉さんちを飛び出した。

後ろから俺を何度も呼ぶ声がしたけど、一度も振り返る勇気はなかった。

外は12月らしい寒さ  

眼を凝らすと粉雪が舞ってる

もうすぐ俺の大好きな相葉さんの誕生日だよ

もうすぐなんだ…

立ち尽くした俺は泣きながら

大野さんの携帯を鳴らしてた

著者

ninon

オリジナルの小説を書いていきます。 嵐さんの大ファンです。 黄色を愛でる幸せに生きています。 二宮和也Addiction... どうぞよろしくお願いいたします。 尚、このブログ作品はフィクションであり、実在する人物、団体等とは一切関係ございません。

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