23

青い空が見えない遮光カーテン。

ベッドに毛布を頭から被って丸くなる。

いつの間にか涙が込み上げて、しゃくり上げるように泣いてしまう。

ピンポーン ピンポーン

玄関のインターホンが鳴ってる。

きっと…潤くんだ。

母さんと誰かが話してる声がして、二階へ続く階段の軋む音が近づいてくる。

コンコン  コンコン

「入るぞ」

やっぱり潤くん…

ベッドの側に座った気配を感じるけど、毛布に包まって背中を向けたまま黙っていた。

「…そんな?」

「…ズズっ…何がっ…」

鼻水を啜りながら無愛想に返事を返す。

「いやぁ…そんなアイツが…好きなんだ…」

「…ズズっ…」

鼻水を啜ると潤くんがぷはっ!と吹き出した。

「きったねぇなぁ、鼻かめよ!」

俺はゴソゴソと毛布から顔を出した。

「はいっ!ティッシュ」

潤くんが箱を手渡しながら微笑んだ。

「…ありがとう…」

「ん…で?連絡…いつするの?」

潤くんは泣き腫らした目の俺をベッドに頬杖ついて見上げた。

「…今日なら、休みだし…構わないよね?」

潤くんはニッコリ笑って頷いた。

「いんじゃね?…ニノが、かけたい時連絡するべきだよ。さっき…ごめんな。心配で…」

俺は俯いてしまう。

「俺こそ…ごめんね。」

「うん!じゃ、また何かあったら連絡してこいよ!俺、今日夕方から撮影で電話出れないけどさ、メールなら何とか返せるから」

「うん…ありがとう」

「うん…じゃあ…行くわ。」

潤くんは立ち上がって部屋を出て行った。

上がってくる時より、リズミカルに軽快な音を立てて足音が遠のいていく。

昔から潤くんは俺に甘い。俺も潤くんに甘い。

だから、喧嘩が長引いた試しがない。

そんな潤くんに、変な心配かけたくないな。

頭に被っていた毛布が肩に落ちて、手にしていた携帯を眺めた。

連絡して、ちゃんと恋人っぽい会話?みたいなのをして…潤くんに大丈夫だよって…話せたら良いな。

俺はゆっくり窓のカーテンを開けながら、”恋人”と表示された画面をタップした。

著者

ninon

オリジナルの小説を書いていきます。 嵐さんの大ファンです。 黄色を愛でる幸せに生きています。 二宮和也Addiction... どうぞよろしくお願いいたします。 尚、このブログ作品はフィクションであり、実在する人物、団体等とは一切関係ございません。

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