小さな声で乗ってって言った相葉さんは

まだ少し怒ってみえた。

車窓に目をやりながら流れる景色をボンヤリ見つめる

『昨日帰ってないの?…どこ行ってたんだよ』

「えっ…あぁ帰ってないけど…なんで…」

『服…同じだったから』

気づいてたんだ、俺の服装なんか

『どこ?』

「え?」

『どこに泊まったの?』

さっきより声のトーンが低い

こんな状況で俺

何期待してんだろ

まさか

“妬いてる?”なんて

そんな発想がよぎってあんまりにあり得なさ過ぎて笑いがこぼれた

男の、しかもこんな優しくてカッコいい相葉さんが俺にヤキモチだなんて…

俺、頭相当いってんな…

そもそもこの人、優しすぎるから単に心配してくれてるだけじゃんか

さっきのキスだって、俺への仕返し程度で、こんな事して黙って帰ったら心配するだろって身体で分からせたかったんだろ?

相葉さん、言葉下手くそだもんな

「大野さんちだよ」

頭で整理出来たらやけに冷静な声が出た

チラッと運転席に目をやると、相葉さんは複雑な顔をして唇を結んだ

溜息にも似た吐息が漏れた後、相葉さんは呟いた

俺に言ったんだ

『ニノ…リーダーとデキてんの?』

著者

ninon

オリジナルの小説を書いていきます。 嵐さんの大ファンです。 黄色を愛でる幸せに生きています。 二宮和也Addiction... どうぞよろしくお願いいたします。 尚、このブログ作品はフィクションであり、実在する人物、団体等とは一切関係ございません。

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