22

ご休憩で遊んだ俺たちは朝陽を共に拝むわけもなく、真っ暗な空の下、別れた。

松本さんは遊び人だけあって、あれだけ熱がある告白をしておいて別れ際はアッサリしていた。

懐かしい感覚を思い出す。

付き合っていた彼氏は、同じようにアッサリした人で、俺はソコが好きだった。

女みたいにネチネチしない、アッサリ男らしいところが何とも気に入っていたんだ。

懐かしい。でも、ただそれだけだった。

空っぽになった胸の中。

性行為が終わると、どうしてこんなにも虚しいものか…。

そんな思いの中に、元カレの姿をチラチラ思い出していた。

俺は彼に本気だったし、入れ込んでいたし、満たされたかった。

毎日側に居たかったし、毎日抱かれたかった。

彼は優しくなくて、彼は愛をばら撒くタイプの男だったから、始めからこうなる予感はあったのに、俺は随分踏み込んで、失敗したんだ。

俺の家で、俺と愛し合うベッドで、彼は何人もの男女とSEXを繰り返し、俺が怒ると、俺の事を会社に言うと脅した。

それを理由に幾ら金を無心されたか知れない。

俺はぼろぼろだった。

愛していたから、ぼろぼろだった。

最終的に金を出さなかった俺の事を、彼は結局、上司にネタとして売ったんだ。

上司に弱みを握られた俺は、会社で酷いパワハラを受ける。

もう、頭がおかしくなっていたんだよ。

そんな時に出会った相葉さん。

彼が欲しいと

思ってしまった。

クールじゃないし、スマートでもない…。

俺が好きで愛していた男とは違った。

優しくて、おっちょこちょいで…素敵な人。

松本さんは完全に気付いてる。

俺が相葉さんを…想ってる事。

どうしたらいいか考えなきゃ…

また…

強請られでもしたら…

夜中に家に帰って、パソコンを立ち上げる。

ワイヤレスのイヤホンをしても、相葉さんの部屋は真っ暗なまま無音だった。

あのまま…二人はどこへ行ったんだろう。

あのまま…二人は…

投稿者

ninon

オリジナルの小説を書いていきます。 嵐さんの大ファンです。 黄色を愛でる幸せに生きています。 二宮和也Addiction... どうぞよろしくお願いいたします。 尚、このブログ作品はフィクションであり、実在する人物、団体等とは一切関係ございません。

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