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揺るがない殺意の華が

開いたのが見えた。

それは真っ白なあの花…

シロツメクサ…

花言葉は”約束”

そして…

“復讐”

ニノ、俺は、お前のそばに

例え今後、居られないとしても…もう絶対に

許せないんだよ。

だらしなくぶら下がった沢山の鍵を横目にその扉を開いた。

視界に入ったのは…

後ろ手に縛られたニノが、床に頬を押し付け腰を高く抱え上げられ、いつか見たあの男の欲望を受け入れ

泣いている姿だった。

プツンとテレビが切れるような

パチンと風船が割れてしまうような

そんな音と

“弟”の

絶叫。

「ぁ…ぁ…み…る…なっ……見る…なっ…見るなぁああああっっっ!!!!」

「誰だっ!!お前はっ!!」

まるで使い古された名台詞のようにして、ニノを凌辱する犯人は俺を睨みつけた…

腰を引いて、汚い汚物をニノの体から引き抜いた瞬間、白い糸が引いて滴る。

もう、周りは何も見えなかった…

拳が痛いとか

ガラスがより深く足に食い込んだとか

知らぬ男の叫びや、許しを乞うその無様な懇願する姿が断片的で

パズルのピースみたいにして、記憶が頭の中でシャッフルされた。

最後に覚えているのは、血まみれの俺の手を頬に当て、裸のニノが

泣いていた事。

息が詰まりそうに白い肌で

とても綺麗だったんだ。

著者

ninon

オリジナルの小説を書いていきます。 嵐さんの大ファンです。 黄色を愛でる幸せに生きています。 二宮和也Addiction... どうぞよろしくお願いいたします。 尚、このブログ作品はフィクションであり、実在する人物、団体等とは一切関係ございません。

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