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Green side

階段を上がって一番手前の部屋。

そこが俺の部屋で、小さな頃からカズくんと良く遊んだ場所だ。

それが今は…。

ベッドに腰掛けるカズくんの隣にゆっくり座る。

『まだ、怒ってる?』

「…知らない」

『カズくん…』

「フンッ…知らない」

『………カズ』

コツンと額を重ねて名前を呼び捨てにする。

カズくんはまるでゆでだこみたいに見る見る真っ赤になる。

秘技!呼び捨て攻撃っ!!!

カズくんは俺に呼び捨てされると真っ赤になる。これが結構効果的で、ツンデレのツン発動中は上手く行けばデレに変換する能力を持っているのだ!

俺は上目遣いに額を重ねたカズくんの鼻先に自分の鼻を擦りつけた。

『好きだよ。…機嫌なおして。』

「まーくんがわるいんだからなっ!おっ!俺ばっか心配させてっ!俺ばっか」

俺はカズくんの両頬を手で挟んで首を傾げた。

眉間に皺が寄るのを感じる。

『カズくんばっかなわけないじゃん…俺だって、沢山心配だよ?可愛い女の子が、今日だってカズくんの事見てたもん…俺だって…ヤダよ?』

「まーくん…」

『別れるとか…言わないで。俺、イヤだからね』

挟んだ頰をムギュッと寄せてタコの口を作ってやる。

カズくんは満足そうに挟まれたブサイクな顔のまま笑う。

そのまま鼻先に軽くキスをした。

ドキドキしてる事を知られないように、静かに息を飲んで、ゆっくり顔を傾けて近づける。

チュッと重なる唇。

薄いくせに、フワフワして気持ちいい。

下半身がゾワゾワするのを隠すように、今度は上唇をハムっと挟んで遊ぶ。

フフっと笑うカズくんが可愛い。

男の子の割に丸いフワフワした手が俺の制服にキュッとしがみついてくる。

戯れあいながら、最後には唇が深く重なって、舌を差し込んでしまう。

クチュッとリアルなエロい音が響いて、頭の芯がジンジンしてくる。

頭の芯っつーか…あっちの芯も立派にジンジン硬くなるわけで…。

俺は薄目を開けて、キスの最中カズくんの表情を盗み見る。

これがまた、拷問に近いトロ顔に仕上がっていて、合間にエッチな吐息を漏らすから堪らない。

俺はそぉっとカズくんのシャツの中に下から手を差し込んだ。

パチンッ!!

『イッテ!!』

「まーくんっ!おばさん帰って来たよっ!ホラ!車の音っ!」

忍び込ませた手を叩かれ、カズくんは真っ赤なまま立ち上がった。

『ぁ…本当だ…』

残念極まりない棒読みの言葉が漏れる。

立ち上がって窓から下のカーポートを覗くと、そこには、いつまで経っても運転が下手な母さんがバックで必死に車庫入れ中だった。

くっそぉ~…せっかく良いとこだったのに…

「お、俺っ帰るね!」

『えっ?!あっ!ちょっ!カズ…くん…』

名前を呼んだ時にはカズくんの足音は階段を駆け降りていた。

ボスッと勢いよくベッドに座り込む。

はぁーっと細い溜息を吐きながら小さく屈み、頭を抱えてぐしゃぐしゃと掻き回した。それからバタンとベッドに大の字で倒れ込む。

付き合ってもうすぐ半年…

俺とカズくんは…

いまだチュー止まりという

なんとも甘酸っぱい関係が

続いている。

著者

ninon

オリジナルの小説を書いていきます。 嵐さんの大ファンです。 黄色を愛でる幸せに生きています。 二宮和也Addiction... どうぞよろしくお願いいたします。 尚、このブログ作品はフィクションであり、実在する人物、団体等とは一切関係ございません。

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