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yellow side

朝の登校中、まーくんに引き入れられた誰も通らない小道でキスされる。

まーくんは俺より身長が高いし、見上げると太陽がキラキラして眩しかった。

触れるだけのキスに全身が心臓になったみたいだ。

まーくんのいちいちカッコイイ表情、言葉が自分に向けられていると思うと、嬉しくて仕方なかった。

人前で手も繋げない事を悲しげに伝えてくるもんだから、俺は朝から調子付いてしまう。

呼び捨てにしても良いよなんて。

そしたら、キラキラした太陽より眩しい笑顔で、すっげぇ嬉しいって言ってくれて、正直、熱が出そうなくらいクラクラした。

まーくんはズルい。

俺ばっかりドキドキさせて、俺ばっかり好きが重なる。

きっとまーくんの好きより、俺の好きは相当デッカい。

まーくんは

そんな俺の気持ちを、きっと全然分かってない。

でも、好きで好きで仕方ないって…

バレたくないよ…。

『カズ…』

鼻にかかった柔らかな声が遠慮がちに降ってくる。

「なっ、何、調子のってんだよっ!遅刻するだろっ!!」

今にもまたキスしそうな距離の顔を突き飛ばして小道から飛び出した。長い足が追いかけてくる音がする。

心の中は大好きを連呼するくせに天邪鬼の俺と来たら、恥ずかしくなってしまって先に歩き出してしまった。

『カズッ!待ってよぉ~』

ちょっぴり情けない声が背中にぶつけられる。

俺はこの情けない声でさえ、優しくって、柔らかで…大好きなんだ。

著者

ninon

オリジナルの小説を書いていきます。 嵐さんの大ファンです。 黄色を愛でる幸せに生きています。 二宮和也Addiction... どうぞよろしくお願いいたします。 尚、このブログ作品はフィクションであり、実在する人物、団体等とは一切関係ございません。

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