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Green side

カズくんから呼び捨て呼びが許された!

学校に着いてからも、ずっとニヤニヤする俺に、クラスメイトの横山が肘で脇腹を突いて来る。

「マジで相葉ちゃんキモいって!何やねん!言い~やっ!何かええ事あったんちゃうん?いやっ!絶対あったやろっ!」

『何にもないよ~』

「どーせまたあのドS宮に何か言われてよろこんでんねやろ?相葉ちゃん、それくらいしかあらへんもんなぁ~」

『きみちゃん!ドSの二宮っていい加減やめなよっ!カズはドSなんかじゃ…』

思い当たる節しかなくて、思わず黙り込んでしまう。

「ほれ、否定でけへんやんけ。相葉ちゃんは優しすぎやって!いっぺんカチコーンいわしたったらええねん!」

俺の友達、横山きみたかとカズは犬猿の仲だ。

『か、カチコーン?何?もぉ~きみちゃん怖いよ。カズはいい奴だよ?』

「いい奴かぁ?俺からしたら、いっつも相葉ちゃん困らして独り占めして、都合のええ奴やわっ!俺、好きちゃうしっ!」

喧嘩の理由がいっつも俺の取り合いだから余計に困るんだよなぁ…

って思いながらも、きみちゃんはきみちゃんで本当に友達思いの熱い良い奴なんだよなぁ。

俺は2人に挟まれるとどうも上手く処理し切れないでいた。

ガラガラッと教室の前方の扉が開いてカズが入って来るのが見えた。

どうしたんだろ…

「あ!まーくんっ!」

俺を見つけるなりこっちに駆け寄ってくる。

『どうしたの?』

「一限、辞書いるんだ。忘れちゃったから貸して」

「なんやぁ、忘れもんかよ。ダラシないなぁ~!明日の準備はちゃんとしてから寝んとあかんぞ、お嬢ちゃん」

「ぁあ?んだよ、テメェ」

「おー怖っ!相葉ちゃんにゴロゴロ懐いとる時とエライ違いやわっ」

「誰が誰に懐いてるってぇっ!?」

『ちょっ!2人ともッ!!先生来ちゃうよっ!ホラ、カズはこれ持って』

俺は机の中から辞書を取り出してニノの胸に押し当てた。

立ち上がって背中を押しながらカズと廊下に出る。

ホームルームが始まる手前とあって、廊下には人が居ない空間でシンとしていた。

「俺マジでヨコ嫌いっ!」

ぷんぷんするカズの頭をポンポンと撫でて、少し屈んで顔を覗き込む。

『そんな事言わないで。キミちゃん良い奴なんだよ?カズもきっとそのうち仲良くなれるよ。』

俺と目が合ったカズはフワッと赤らんだ顔を逸らして

「嫌い」

と呟く。

『カズ…』

「まーくんは俺のだもん」

俺はアッパーでも食らったみたいに鼻血でも吹きそうだった。

ツンデレがデレてるっっ!!!

キミちゃん!何だか分かんないんだけど、ありがとうっっ!!

俺は額にチュッと素早くキスしてもう一度髪を撫でた。

『カズ、可愛い』

そう微笑みかけると、みるみる赤くなったカズが腹に思いっきりパンチして来た。

『ぐぅえっ!!』

「まっ!まーくんのバカッ!!」

『えっ?ちょっ!カズっ!カズッ!……ってまたぁ?なぁんでぇ~???』

隣の教室にズンズン歩いていき、ピシャンッと扉は閉まってしまった。

何が不味かったんだろうか…

俺は撃ち抜かれた腹をさすりながら肩を落とした。

著者

ninon

オリジナルの小説を書いていきます。 嵐さんの大ファンです。 黄色を愛でる幸せに生きています。 二宮和也Addiction... どうぞよろしくお願いいたします。 尚、このブログ作品はフィクションであり、実在する人物、団体等とは一切関係ございません。

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