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Green side

話を聞いてはいたんだけど…

ソフトクリームって…こんなにいやらしく見える物だったろうか…

赤い舌先が白いクリームを舐める。

ハチミツが時折良い塩梅でキラキラとチーズのようにして金色の糸を引く。

いや、新手のAVかよ…

劇的にエロい。

「まーくん何?さっきからジロジロ見て」

『へっ?ぁっいやっ!みっ!見てないよっ!見てないっ!』

カズが変な顔をして睨み付けてくる。

「まーくん変なの」

『ご、ごめん…』

エロい事考えてましたとか言えないよ…

そんな風に考えてたら、カズが顔を傾けて俺の持つソフトクリームに近づいて、コーンの縁をペロリと舐めながら呟いた。

「まーくん垂れちゃうよ」

胸元より下からのアングルで見上げられ、ズンと下半身が疼いた。

やべぇ…マジでエロい

ただでさえ欲求不満ってヤツなんですっ!

『ぁ、ありがとう…』

ダメだ、ソワソワする。

俯いていた俺はゆっくり顔を上げ、隣でソフトクリームと向き合っているカズを見つめた。

『カズ…』

「何?」

こっちを向いたカズの頰をソッと支えて反対の口元をペロリと舐めた。

「まっまーくんっ!!」

『クリーム…付いてた。』

カズが爆発でもしちゃうんじゃないかってくらい真っ赤になる。

『ほら…食べなきゃ溶けるよ』

「わっ分かってるよ!」

カズはコーンの部分を両手で握りながらソフトクリームに齧り付いた。

『カズ…好きだよ』

目を細めて呟くと、小さな返事が返ってきた。

「俺も…」

『俺も?』

ニヤニヤしながら首を傾げると、カズはムッとしてから

「まーくんのバーカ」

と言って立ち上がった。

俺は肩を竦める。

たまには俺がいじめてもいいかな?なんて思ったら返り討ちにあうんだもん。

やっぱりカズはツンデレだ。

『くふふ、バカはないだろ~』

鞄を担いで立ち上がる。

そして、ひと気のない公園から出てお目当てのCDショップへ向かう事にした。

試聴機のヘッドホンを一緒に耳に当てて聴いてみたり、ジャケットを眺めて回ったり、楽しい時間だった。

カズは予約していたCDを買って、二人の短い放課後デートは終了した。

著者

ninon

オリジナルの小説を書いていきます。 嵐さんの大ファンです。 黄色を愛でる幸せに生きています。 二宮和也Addiction... どうぞよろしくお願いいたします。 尚、このブログ作品はフィクションであり、実在する人物、団体等とは一切関係ございません。

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