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yellow side

翔ちゃんの住むマンションを越えて、二人の家が並ぶのが見える所まで帰ってきた。

手元でカサカサなるCDショップの袋。

時折触れ合う制服。

いつものように、まーくんの家のカーポートにはおばさんの車が無かった。

「おばさん、遅くない?」

『あぁ…今日は友達と食事して帰るって言ってたから、多分遅いんだ。』

「ふぅん…そっか」 

そう呟いた後、急に腕を掴まれて俺はビックリした。

「なっ何?ビックリするだろ!」

『ぁ…あの、ごめん…あの…さ…寄っていかない?』

まーくんがモジモジしながら俺を誘う。

「うん、いいよ」

俺は簡単に返事をしてからハッとした。

おばさん!遅いんだった!

まーくんなんかちょっと緊張してるみたいでいつもと違うし…

どっ、どうしようっ!!!

何か起きたら!

何か?

何かって!そりゃ!何かだよっ!!

「今日さっ!宿題多くなかった?まーくん早くしなきゃ間に合わないんじゃ」

『大丈夫』

「だい…じょーぶ…だよね…ハハ」

『入って』

「ぅ…うん」

流されるようにして家の中に入る。

手を繋いだ状態で階段を上がって、部屋に入った。

ヤバい、変な緊張のせいで汗かいてきた

普段汗なんてかかないのにぃ~

ギシッと音を立ててベッドに座る俺の隣にまーくんが座る。

しまったぁ~っっ!いつもの癖で何にも考えずこんな所に座っちゃったじゃんかぁ~っ!

『カズ…』

「ぅ…うん?な、何?」

動揺が隠せないまま返事を返す。

『大丈夫?暑い?』

「あっ!暑いっ!かな!まーくんは?」

『うん、ちょっと暑いね。あと一か月もしたら衣替えだしねぇ。俺着替えるけど、カズは俺ので良かったらTシャツに着替える?』

クローゼットからロンTを取り出して見せるまーくん。

一瞬ゴクンと喉が鳴って首を左右に振った。

「俺、大丈夫!まーくんは着替えなよ。」

『そう?分かった』

まーくんはポイポイ制服を脱ぎ捨てる。

スラックスに上半身裸のまーくんはまさに理想の体型をしている。

線は細いくせに節々の骨が男らしくて、腹は綺麗に割れていた。肩に広がった大きな痣がセクシーに見えて…俺はゔぅんっ!と咳払いをして意識を逸らした。

着替えが終わったまーくんがこっちに向かって来る。

俺は赤くなっているだろう顔をフイと逸らした。

著者

ninon

オリジナルの小説を書いていきます。 嵐さんの大ファンです。 黄色を愛でる幸せに生きています。 二宮和也Addiction... どうぞよろしくお願いいたします。 尚、このブログ作品はフィクションであり、実在する人物、団体等とは一切関係ございません。

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