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yellow side

「はぁ~じゃないんだよ…こんな事、モテモテの遊び人の翔ちゃんにしか聞けないんだ」

「こらこらっ!!待ちなさいっ!誰が遊び人だっ!誰がっ!」

「えぇ?だって一年の時から翔ちゃん週ごとに連れてる彼女違うじゃん?」

クッションをギュッとしながら翔ちゃんを見上げる。

「あのなぁ~…さすがに週で彼女変えたりしないわっ!あれは同級生っ!友達だよっ!友達!」

「えぇ~…そうなのかなぁ?翔ちゃんがそうでも、相手は下心満載だよ?そんな顔してるもん」

翔ちゃんは引き攣りながら

「どんな顔だよ…」

と呆れた。

気を取り直した様に足を組み直した翔ちゃんが俺を覗く。

「で?本題はおまえらなんだろ?雅紀の奴、奥手にも程があるな…お前ら付き合ってぇ…確か半年くらい経つんじゃ」

俺はグッとクッションを抱き込んだ。

「まーくんは…悪くないんだ」

「ん~?何?」

「…だからっ…まーくんは…」

「あぁ…ふふ…なるほどねぇ」

「何よっ!」

「原因はお前なんだろ?ニノ。」

俺はキュッと唇を噛み締めた。

ズバリ図星なわけで…。

「雅紀とどうこうなるのが嫌だとかじゃないんだろ?」

「それはっ…」

俺のハッキリしない態度に翔ちゃんが首を傾げる。

「何だよ…ハッキリしねぇな」

俺は意を決して翔ちゃんに告げた。

「こっ!怖いんだよっ…俺…怖くて」

何も言わない翔ちゃんに耐え兼ねて俯いていた顔を上げた。

そうしたら、翔ちゃんに顎を掴まれ、グイッと上向かされる。

「翔ちゃんっ!」

「そ~だなぁ。俺が出来る事っつったら…慣れれば良いんじゃね?相手、してやろうか?雅紀じゃないけどな!」

ニッコリ笑って顔を傾けて近づいて来る。

慌てて翔ちゃんの胸を突き飛ばした。

「翔ちゃんっ!俺、真剣に悩んでるんだよっ!!」

「お前がそんなに悩んでるなら、拒まれる雅紀はもっとキツいだろうな!分かるか?俺が今、幼馴染みに突き飛ばされた事実だけで結構傷付いてる!雅紀は?どんな気持ちよ?俺に頼っても出来る事はこんな事しかないだろ?それともニノは可哀想だなぁって頭でも撫でて貰いに来たってのか?自分は悪くないって少しでも肯定されたかった?」

「もういいよっ!!もうっ!!分かったっ!!翔ちゃんに相談した俺がバカだったんだ!帰るっ!!」

売り言葉に買い言葉…

俺は翔ちゃんちを飛び出していた。

著者

ninon

オリジナルの小説を書いていきます。 嵐さんの大ファンです。 黄色を愛でる幸せに生きています。 二宮和也Addiction... どうぞよろしくお願いいたします。 尚、このブログ作品はフィクションであり、実在する人物、団体等とは一切関係ございません。

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