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yellow side

日直とか嘘ついて先に学校来ちゃった…。

通学はクラスの違うまーくんと一緒に居られる貴重な時間なのに…。

はぁ…まーくんが足りない。

全部意地悪な翔ちゃんのせいだ…

翔ちゃん…昨日本当に怖かった。

まーくん以外に顎を掴まれてキスされそうになるなんて…翔ちゃんでも無理だった。

俺に触るのは、まーくんだけじゃなきゃヤダ。

翔ちゃんのせい…なんて言って、本当は翔ちゃんは少しも悪くないなんて分かってる。

だって翔ちゃんが言ってた事は正論だもん。

まーくんは…いつも俺に拒まれて傷付いてるんだ…

だから今度こそは!!

『カズ~っ』

早く来すぎた俺は何となく日直のフリでもするように黒板消しで同じ所ばかりを擦っていた。

そんな時にまーくんの声。

「まっ!まーくんっ!どうしたの?」

『いや、あの…ちょっと出れる?』

「ぁ…うん」

まーくんに呼ばれるままに普段使われていない教室に入る。

「まーくん?」

まーくんの背中に声をかける。

『翔ちゃんから聞いたよ…』

俺は困って俯いてしまう。

まーくんが近づいてきて、俺をギュッと抱きしめた。

「まーくん…」

『カズ…』

名前を呼ばれ胸元に埋まっていた顔をあげる。

まーくんの黒い瞳がジッと俺を見下ろしている。

マジでイケメン過ぎて、心臓がバクバクする。

俺、本当この人の事好きすぎるよな…。

『俺の事で、悩まなくていいから。…凄く嬉しいけど、カズが困ってるのは辛いよ。』

「ちっ!違うよっ!俺はっ!」

『くふふ…カズ、可愛い。』

「何がだよっ…俺は別にっ」

まーくんが俺をギュッと包み込む。

首筋に埋まった顔にビックリして固まっていると、ペロッと温かな感触を肌に感じた。

「ヒャッ!なっ!何っ!」

チュッと派手に首筋にキスをされて、まーくんが俺の肩を掴んで顔を見つめて来る。

『昨日付けたキスマーク…誰にも見せちゃダメだよ…やらしい妄想…されたくないから』

ドキッと胸が鳴る。

『キスして…』

「えっ?」

『カズからして欲しいんだ』

ゴックンと喉が鳴る。

爪先立ちになった足が震えている所を、ガバッと抱き寄せられ身体が一瞬宙に浮いたように感じた。

俺からして欲しいなんて言っといてぇ~っ!

反則だろっ!こんな強引なのっ!

「んっ…んぅっ…」

まーくんが乱暴に舌を絡めてくる。

息継ぎが追いつかず襟元に縋り付いてしまう。

「っはぁ…まーくん…」

やっと解放してくれたまーくんは唾液でベタついた俺の下唇を親指でキュッと拭うといやらしい顔で笑った。

『カズ…凄いエッチな顔になってる。』

カッコイイやら、腹が立つやら、色んな感情が洗濯機に入れて回されてるみたいにぐるぐる渦巻いた。

真っ赤になった顔で睨みつける。

すると、まーくんが俺の鼻先をチョイと指で撫でた。

首を傾げながらクシャッと微笑むまーくん。

『怒った?』

「ぉ…怒ってないっ!」

『くふふ…やっぱりカズはそうじゃなくちゃ』

「何それっ!」

『可愛いんだもん!大好きだよ。翔ちゃんと、仲直りしてね。』

俺は深い溜息を落としてまーくんの胸元に額を預けた。

「分かってるよ…翔ちゃんは…悪く無いから」

『うん…そう言うと思ってたよ。俺達の事は俺達で…俺、色々我慢出来ない事もあるかもしれないけどっ…カズが怖くないように頑張るよ』

「…我慢なんか…しなくて良いよ」

『…へ?』

「ばっ!バカみたいな顔してんなよっ!そういう事っ!俺っ先戻るからっ!」

まーくんは本当にバカみたいな顔で俺を見てた。

我慢しなくていいって…

そんなにビックリ発言…かなぁ…

だって…

これ以上待たせたら…

まーくんどっかに行っちゃいそうなんだもん。

著者

ninon

オリジナルの小説を書いていきます。 嵐さんの大ファンです。 黄色を愛でる幸せに生きています。 二宮和也Addiction... どうぞよろしくお願いいたします。 尚、このブログ作品はフィクションであり、実在する人物、団体等とは一切関係ございません。

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