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Green side

俺が涙を流す横で俯いていたカズがまっすぐキミちゃんに向かって歩き出した。

まるでタックルするみたいにキミちゃんを抱きしめる…というか、体格差で見たらどうみても、抱きついてる。

「ぉわぁっ!なんやっ!お嬢っ!やめろやっ!」

「…りがと」

「はぁ?なんて?」

「ありがとっ!!!ヨコ…ありがとう!」

カズが大きな声で呟いた。ビックリして仰け反るキミちゃんに更に押しのありがとう。

キミちゃんはカズに負けない白い肌を真っ赤にして狼狽えた。

そうなんだよ。

キミちゃん。

コイツはね、俺の大事な幼馴染みはね、ほんっとうに人ったらしで有名なのよ。

俺は戯れる二人を見て微笑んだ。

何だか良く分からない自信みたいな物が身体中を駆け巡る。

翔ちゃんに松本、俺とカズ。

ちょっとSっ気のあるキミちゃんがサポート係りで、これからが楽しみな予感しかしない。

まだ始まったばかりの高校生活。

この夏はうんと楽しめそうだ!

キミちゃんは腕に絡みつくカズを恥ずかしそうに引き剥がそうと必死だ。

俺はそれを微笑ましく見つめ駆け寄った。

著者

ninon

オリジナルの小説を書いていきます。 嵐さんの大ファンです。 黄色を愛でる幸せに生きています。 二宮和也Addiction... どうぞよろしくお願いいたします。 尚、このブログ作品はフィクションであり、実在する人物、団体等とは一切関係ございません。

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