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yellow side

ずっとヨコが嫌いだった。

まーくんの隣を当たり前みたいな顔で陣取ってるのが気に食わなかった。

一年のほぼ初めからずっと犬猿の仲で、まーくんを困らせていた。

だけど…あんな風に言ってくれるなんて…

俺、反省してるよ。てか、なんならちょっとへこんでる。

ヨコに沢山酷い事を言ってきた気がするからだ。

教室の机に突っ伏していると、ガタンと前の席の椅子が引かれた。

後前を逆に座ったのは潤くん。

「おはよう…ニノ、何かあった?」

あったよ、あった!全く全然気付いてないんだから。あなたが原因よ?頼むよ…

浮かない顔をした俺を覗き込む潤くん。

「おはよ。あのさ…今日朝、翔ちゃんと?」

「え…ぁ、うん。一緒に来たんだ。」

潤くんは白い肌を赤らめた。

「あんね…翔ちゃんが悪いんだけどさぁ…その、外は注意しなきゃ…」

「…ゲッ!見てたのか?」

「ゲッじゃないのよ…全く…隣のクラスのヨコも見てたんだ。」

そう言うと、潤くんは一瞬俯いて、それから顔を上げ、長いまつ毛をパチっと開いた。

「言いふらすのかな…翔さんに迷惑」

「かかんないよ。」

「え?」

「ヨコ…そんな奴じゃなかった。」

「ニノ…横山嫌いじゃなかった?相葉にベッタリだし」

「うん…今、だからそれを猛省中なのよ」

「分かるように話せよ」

凛々しい眉根を寄せて潤くんが困った顔をする。

「ヨコ…俺とまーくんの事、随分前から気づいてたんだ。俺も悪いんだけど、まーくんとベタベタし過ぎちゃって、結構疑惑かかってたらしい。それをヨコが一喝してくれてた。そんなんじゃないって誤魔化してくれてたんだ。感謝しなきゃなんない奴に噛み付いてたなんて…恥ずかしいよ。潤くんの事もね、言うわけないだろって。」

「そうだったんだ…良い奴だな…」

「うん…良い奴だよね…」

組んだ腕に頬を寝かす俺の頭を撫でる潤くん。

「落ち込むなよ。今からもっと仲良くすれば良いじゃん。…あ、今日さ!期末の勉強会しないか?」

「勉強会?」

俺は突っ伏していた体勢から起き上がった。

「うん。翔さんも、勉強するから、一緒にって言ってたんだ。教えて貰えるしな!どうせならみんなでやろうぜ」

俺は一瞬考えてから、そういうのも悪くないなって、早速次の休み時間、まーくんとヨコに約束を取り付けに行った。

著者

ninon

オリジナルの小説を書いていきます。 嵐さんの大ファンです。 黄色を愛でる幸せに生きています。 二宮和也Addiction... どうぞよろしくお願いいたします。 尚、このブログ作品はフィクションであり、実在する人物、団体等とは一切関係ございません。

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