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yellow side

「まぁ…ええねんけど…ええねんけどさぁ…俺、完全アウェイちゃうか?」

放課後、翔ちゃんの家に集まった俺とまーくん、ヨコに潤くんの総勢5人。

ヨコはソファーの前に置かれたローテーブルにノートを広げながらボヤいた。

翔ちゃんと潤くんがキッチンから麦茶をお盆に乗せてやってくる。

『まぁまぁ、そういうの無しでさ、勉強会だから。ほら、翔ちゃん頭良いからさ!分かんないとこバンバン聞けるよ!』

「おいおい、雅紀、ハードル上げんなよ。」

まーくんと翔ちゃんがそう話す間、潤くんが麦茶を置いていく。

5人がテーブルを囲ってそれぞれに準備を進める中、翔ちゃんがヨコに話しかけた。

「横山…だっけ?本当、遠慮しないでくれよな!」

「ウッス、あ、ヨコで大丈夫です!みんなそう呼ぶんで」

ペコッと頭を下げるヨコ。

翔ちゃんはニッコリ笑って

「じゃあ、ヨコな!俺は櫻井翔、これから潤共々宜しく頼むよ。朝はぁ…まぁ…その…俺が軽率だった。気をつけるわ」

頭を掻きながら肩を竦める。

「あぁ…付き合いたて…っすもんね。良いなぁ~、俺も彼女欲しいっす」

『くふふ、ヨコずっと言ってるもんねぇ』

まーくんが横から話に入ると、ブゥっと膨れたヨコが腕組みした。

「そっ!そんなずっと言うてるかぁ?俺かってモテなくもないんやからなっ!ただっ!ほらっ!そのぉ~…あれや!選んでるからなっ!一応、選んでるから!理想っちゅーか、な?あるやん!」

俺はその話を聞いていてブハッと吹き出してしまった。

ヨコは正直、普通にイケメンだとは思う。だけど、このやかましい関西弁のせいでいつも怒ってると女子からはもっぱら評判が悪かった。

彼はそれを実は知っている。

だけど、そう簡単に方言は直んないよね。

「なんやねん!お嬢!笑うとこちゃうぞっ!」

「アハハ、ハイハイ!そーね、うん。早くヨコにも春が来ないかなぁ。」

「あ!お前、自分がおるからって今上から目線!」

「そんな事…あるけどねぇ~」

「ハァーッ!腹立つっ!相変わらずのSっぷりやな!相葉ちゃん、相手よう考えやぁ~」

『まぁまぁ、二人ともぉ~』

ヨコに感謝はしてるし、猛省したのは確かなんだけど、やっぱりコイツとはこんな関係が心地いいなと思った。

潤くんが切り替えとばかりにパンと手を打つ。

「みんなっ!期末、赤点取ったら遊べないから!集中っ!」

全員声を揃えて”はーい”と返事した。

著者

ninon

オリジナルの小説を書いていきます。 嵐さんの大ファンです。 黄色を愛でる幸せに生きています。 二宮和也Addiction... どうぞよろしくお願いいたします。 尚、このブログ作品はフィクションであり、実在する人物、団体等とは一切関係ございません。

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