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yellow side

海面の波に花火の色がキラキラ光る。

幻想的なその景色を砂浜に座る俺達は目を細めて見つめた。

まーくんの肩にコテンと頭を寝かす。

『綺麗だねぇ』

まーくんの言葉に、俺は小さく頷いた。

暫く黙って花火を見ていたら、まーくんが呟いた。

真っ直ぐ海を見つめて…。

『来年も…一緒に見に来よう』

俺はどうしょうもなく嬉しい気持ちで涙が流れた。

腕にポタポタと滴る雫にまーくんが気付く。

『えっ?!どっどうしたの?お、お腹痛い?!大丈夫っ?!』

すっごい慌てるもんだから、俺は吹き出してしまう。

「まーくんっ!そんな慌てんなよ!大丈夫っ!俺ね…すっっごい嬉しくて泣いてる。来年もまーくんと海に来れるんだって…また、花火一緒見れるんだって…」

『カズ…』

真っ暗な砂浜。

月は黄色を軸にフンワリ白いベールを纏ってる。

その隣で、色とりどりの花火が次々と上がり、弾け、海に散る。

まーくんがゆっくりキスをくれる。

「まーくん…大好き」

『うん…俺も。カズが大好きだよ』

「ねぇっ!ちょっと寝転んでみない」

俺は良いムードだったんだけど、このままキスより先の続きが出来る訳じゃ無いから、咄嗟に提案していた。

『寝転ぶの?』

「うん!」

二人並んで砂浜にゴロンと仰向けに寝転んで見た。

『…ぅ…わぁ…すげぇ…』

ドドーン

パラパラパラ…

花火が打ち上がっては弾ける音が連続する。

隣を見ると、まーくんの黒い瞳に赤や緑、黄色なんかの花火の光りが映り込んでいた。

『カズッ!凄いねっ!!花火が降って来そう!』

こっちを向いたまーくんがゴクッと息を呑む。

「うん、綺麗だね」

『カズの…』

「ん?」

『カズの白い肌に…花火の色…綺麗。』

まーくんが手を突いて俺に覆い被さる。

ザラザラと砂が鳴って、お互いに砂まみれだ。

「まーくん…」

『シたい?』

俺はまーくんの頰を

ソッと撫でた。

著者

ninon

オリジナルの小説を書いていきます。 嵐さんの大ファンです。 黄色を愛でる幸せに生きています。 二宮和也Addiction... どうぞよろしくお願いいたします。 尚、このブログ作品はフィクションであり、実在する人物、団体等とは一切関係ございません。

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