58

jun

北海道は観光シーズン真っ只中だった。

どのホテルも満室な中、この男と来たらいけすかない。

「翔さん…」

「何だ?」

「何であんたの会社の出張で来てるっつーのにまた豪華にスイートなんだよ!」

「あぁ…まぁ、アレだ。コレは自腹だから良いんだよ。ビジネスホテルのユニットバスは俺には合わない」

「はぁ…合わないって…」

煌びやかな某有名ホテルのジャグジーで俺を抱き寄せる翔さんに溜息を吐いてやる。

「ついでに言うと、ビジネスホテルはおまえにも似合わない。見合う場所に連れて来てるまでだ。気にするな」

「よく言うぜ」

俺はザバッと音を立ててバスタブから立ち上がった。

簡単に手首を引かれ引き戻され、まるで警察が犯人を捕まえた時のようにグイと後ろ手にひねりあげられる。

「ちょっ!痛ぇよっ!」

腰を掬いあげられ、後ろから簡単に熱い杭を打ち込まれた。

「ぅゔっ!ぁあっ!バカっ!お湯がっ!入っる!!」

パシャンパシャンと水音がして、抵抗なんて無視され翔さんは腰を揺らす。

一度抱かれた日から…

翔さんは俺を離さない。

おかげで過去のアレやコレを考えられないでいる。

抱かれる事にも随分慣れた。

こっち側がこんなに良いなんて教え込まれちゃ早々に戻れそうもない。

バスタブのふちにしがみついて腰を高く上げていた俺の身体が反転した。

お湯の中、軽々翔さんに正面から抱きしめられる。

首筋にキツく吸い付いたかと思ったらそのまま翔さんはお湯から立ち上がった。

「翔っ!」

俺が驚いた顔をして落ちないよう首に腕を回してしがみついた。

耳元で甘い声がいやらしく囁く。

「駅弁…気持ちいいか?」

「ぅゔっ…バカやろっ…おろっせ!」

「言われなくてもおろしてやるよ」

気づいたらベッドに降ろされ、足首を掴まれたかと思うと激しく中を掻き回された。

「ぁっぁあっ!やめっ!あっ!はぁっ!いっ!イクっ!」

「今日はオフだから好きなだけイキな。失神するまで犯してやるよ」

「翔っ!翔っ!ぁあっ!!っくぅっ…!」

ニノの事を考えると、胸がズキンと痛む。

相葉くんが彼氏になるんだと思うと、複雑な気持ちにもなる。

だけど…

翔さんに開かれ開発されていく身体と、俺に向けて馬鹿みたいに浴びせてくる愛の言葉の多さに、その痛みや複雑な心境が、夢だったような気がしていた。

まるで薬でも盛られたように麻痺していく。

バリタチだった俺なんて、本当は嘘だったんじゃないか

何年も前から俺は翔さんの愛情の中に居たんじゃないか

そんな魔法の毒が

毎日毎日、俺を襲っている。

「っはぁ…はぁっ…はぁっ」

果てて息の上がる俺を舌舐めずりしながら見下ろしてくる。

半端じゃない帝王感にハハッと笑いが漏れた。

「あんたが悪いんだからな。」

「おや?何の話かな?」

ニヤニヤ笑う翔さんは、さっきから幾度となく俺の中で達しているくせに、まだ元気なソレを白濁が溢れ出るそこにグチュグチュと擦り付けた。

「くぅっ…はぁっ…俺をっ…こんなにしてっ!絶対っ…許さねぇ…俺を裏切ったら…っはぁ…許さねぇからっ」

グプグプっと音を立てながら翔さんがゆっくり俺の中に入ってくる。

顔が近づいて、舌を絡め合うと彼は言った。

「許さなくていいよ。」

「はっ?!何言ってっぁあっ!うっぐっ!」

ズンッと奥を突かれ背中が浮く。

「許さなくていいとっ!!言ったんだっ…俺が潤をっ…裏切る事なんてっ…ないからっ…」

翔さんと目が合い、ゾクゾクっと身体が震える。

俺はきっと…とんでもない人と

出会ってしまったんだろう。

ニノ、相葉くん…きっとそっちに戻っても

俺は大丈夫な気がするよ。

きっと、大丈夫。

著者

ninon

オリジナルの小説を書いていきます。 嵐さんの大ファンです。 黄色を愛でる幸せに生きています。 二宮和也Addiction... どうぞよろしくお願いいたします。 尚、このブログ作品はフィクションであり、実在する人物、団体等とは一切関係ございません。

2 Comments

  1. 帝王しょうさん(笑)

    カッコいい( 〃▽〃)

    nyan
    1. 翔潤は安定のアダルトな雰囲気ですね(*≧艸≦)
      帝王感半端ないから笑笑(〃ω〃)

      ninon

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