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「まーくん…まだ怒ってる?」

フラフラ夜遊びなんて今に始まった事じゃないのは確かだけど、二年も経つと我慢の限界が来たっておかしく無いのかな…。

そんな事を考えながら、ソファーで項垂れるまーくんの隣にソッと座った。

『ニノは…本当に俺の事好き?』

まーくんは心底悲しそうな顔で俺に振り返り首を傾げた。

“本当にって何だ?”

心の中の声を押し殺してニッコリ笑顔を作った。

「当たり前じゃん。好きだよ?だぁ~い好き。何で?」

『うん…俺達…上手くいってるんだよね?』

「行ってるんじゃない?まーくんはそう思わない?」

俯く顔を下から覗き込む。

まーくんは苦笑いして、俺の髪を撫でた。

『そうだね…上手く行ってる。俺の考え過ぎみたい。…ぁ…そうだ』

「…ピアノ?」

まーくんはコクンと頷いて目尻にクシャっとシワが寄るくらい微笑んだ。

リビングに置かれた小さなピアノ。

まーくんが友人から貰ったピアノだ。

まーくんはピアノが弾けない。弾くのは俺だった。

俺も沢山弾けるわけじゃないんだけど、まーくんは俺がピアノを弾いて歌うのが好きらしい。

俺だって別に上手いわけじゃない。

歌だってそんなに特別光るもんがあるとは思えない。

カラオケに行ったって、歌うより聴いてる方が多いくらいだ。

俺は鍵盤の蓋を開けてポロンと指を置いた。

高校の時、音楽の教師と軽く遊びで付き合った事がある。

その時期、音楽室に足繁く通い、意味もなくよくピアノを触っていた。

まーくんとはその頃から良く目が合うようになっていたのを薄っすらだけど

覚えてる。

著者

ninon

オリジナルの小説を書いていきます。 嵐さんの大ファンです。 黄色を愛でる幸せに生きています。 二宮和也Addiction... どうぞよろしくお願いいたします。 尚、このブログ作品はフィクションであり、実在する人物、団体等とは一切関係ございません。

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