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まーくんのバイトは居酒屋だ。

たまに飲みに行ったりする。

俺はソファーでテレビのリモコンを弄りながら、ストローでドリンクを飲んでいた。

面白い番組はやっていない。

ボタボタと紙コップの側面の水滴がフローリングを濡らす。 

テーブルに無造作にドリンクを置いて、そのままソファーに寝転んだ。

朝帰りしてまーくんが帰るまで寝こけていたにも関わらず、また、うとうとし始めた俺は夢を見た。

両親が厳しい家で、成績が悪いと叱られる。

良い点を採ったら、褒められるのかと思えば当たり前だと嗜められた。

まずまず、彼らに褒められた試しがない。

自我が芽生えた中学3年の冬。

俺は壊れた。

家庭教師だった男の先生を誘惑し、ヤってるところを、そんな厳格な親に見られてしまった。

いや…見せたんだ。

その夢を

何度も見る。

おかげで両親には体裁を守る親子関係はあっても、実際のところは勘当状態だった。

高校も随分ランクを下げたところに通い、両親を更に失望させ、もうなんの期待も持たれないところまで落ちた。

幼い頃から俺を縛ったあの目から、高校を卒業したと同時に逃げ出した。

まーくんはそんな全てを知っているわけじゃない。

ただ、俺に帰る実家がない事だけは薄っすら気付いているように感じた。

それを逆手にとって、この二年…

俺はまーくんを

利用している。

著者

ninon

オリジナルの小説を書いていきます。 嵐さんの大ファンです。 黄色を愛でる幸せに生きています。 二宮和也Addiction... どうぞよろしくお願いいたします。 尚、このブログ作品はフィクションであり、実在する人物、団体等とは一切関係ございません。

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