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まーくんが帰って来ないまま…

時間が過ぎて行く。

電話で終わりにしようなんて、安っぽいドラマのセリフみたいな事を言われてから、どれくらいの日が過ぎたんだろう。

ピアノの鍵盤の蓋は開いたまま…

TVも一度も消していない。

食事をするにも、冷蔵庫にあったチーズを食べたきり、何も作る気にならなかった。

何度か電話をしたし、ラインも送ったけど、返事はないままだ。

壁にかかった時計の秒針が煩くて眠れない。

こんな風に感じた事なんて、今まで一度だって無かった。

季節が更ける。

ソファーで抱いた膝に頰を寝かして、裸足の爪先が冷えるもんだから、クニクニと指を動かした。

眠れない。

お腹が空いた。

動けない。

まーくんの香りが、日増しに薄れて行くのが分かる。

目を閉じると、また高校の音楽教師を思い出す。

こういうの…トラウマつーんじゃねぇの?

俺を置いていくんだ。

先生も…

まーくんも…

皆んな俺を

…置いていく。

著者

ninon

オリジナルの小説を書いていきます。 嵐さんの大ファンです。 黄色を愛でる幸せに生きています。 二宮和也Addiction... どうぞよろしくお願いいたします。 尚、このブログ作品はフィクションであり、実在する人物、団体等とは一切関係ございません。

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