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masaki

日曜日

朝から冷たい雨が降っていた。

結局、一歩も部屋から出ないまま夜になってしまった。

コンコン

部屋の扉がノックされる。

『はい』

「よっ…今日…だよな。」

部屋に入ってきた松潤がぎこちなく呟く。

俺はベッドに腰を下ろした状態で手を組み合わせて微笑んだ。

『うん…』

松潤が隣りにスプリングを軋ませ座り込む。

ニノからライブハウスに招待された事を伝えていたから、俺の事を心配しているようだった。

「…良い結果になると良いな。…もう、ここに帰って来なくて良いように」

松潤は俺を覗き込み、ニカッと笑った。

俺は苦笑いを返して、返事する。

『…松潤…ごめんね』

ガシッと肩を抱かれ、ゴンと頭をぶつけてくる。

「水くせぇったらないっつってんだろ。こういう時は、ありがとうって言っとくんだよ」

『…ありがとう。感謝してる。』

「うん…」

『じゃ…そろそろ出るよ』

「ぁ…相葉くんっ!!」

部屋を出ようとした俺をベッドに座った松潤が大きな声で呼び止めた。

『ど、どうしたの?』

ビックリした顔のまま振り返る。

「相葉くんがまた泣くような事になるならっ!!戻るのは辞めた方が良いと思うっ!!」

『松潤…』

「俺はっ!もう前みたいな相葉くんは見たくないよっ…」

『…うん…俺も…そう思ってる。』

身体に力が入っていた松潤が脱力して肩を落とした。

「そ、そうだよな…だったら…大丈夫!気をつけて」

『うん…行ってきます』

ニコっと微笑み、部屋を出た。

外はまだ雨で…

この雨が上がれば…

またうんと寒くなる。

そこで俺は…

君に何て 言うんだろう。

著者

ninon

オリジナルの小説を書いていきます。 嵐さんの大ファンです。 黄色を愛でる幸せに生きています。 二宮和也Addiction... どうぞよろしくお願いいたします。 尚、このブログ作品はフィクションであり、実在する人物、団体等とは一切関係ございません。

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