38

歯止めが利かなくなりそうな予感。

体温の高いまーくんの身体が、ゆっくり俺を抱きしめて、首筋に唇が触れる。

そのまま…まーくんが呟く。

『ニノ…俺だけ見て。』

何て殺し文句だよ…

浮気したって、何をしてたって、本当はまーくんが一番で、まーくんしか好きじゃなかったくせに…俺はどれくらいこの人を不安に沈めていたんだろう。

『最初の一音目から…凄く好き』

「…本当?」

『歌詞も凄く良い』

「嬉しい」

『教えて…誰の為に作ったか…』

首筋に触れる唇が、小さく震えている。

俺は息を飲んで、形の良い頭をソッと抱き寄せた。

髪に口づける。

「まーくんだよ…まーくんの事…ずっと考えてた。ずっと…ずっとこうしたかった。」

腕の中で、まーくんがハァーっと息を吐いた。

それから、ゆっくり顔を上げて…俺の両頬を長い指で包み込んだ。

『俺だって…ずっとこうしたかった。ニノは…誰にも渡せない。もう…二度とごめんだよ…離れてるのが、こんなに苦しいなんて…思いもしなかった。』

熱く熱を持った漆黒の瞳が俺を写す。

「俺を…許して」

声が震える。

まーくんは

優しく微笑んだ。

お互い、目を閉じないままキスをする。

何度も

何度も顔を傾けあい、息遣いを感じて…。

いつの間にか二人して涙を流していた。

まーくんの赤い舌先がそれを舐める。

くすぐったいようで、全てが性感帯に変化していくようで、少し怖くなって、両手でまーくんの腕あたりにしがみつく。

『俺じゃなきゃ…ダメにすれば良かったんだ』

儚く、今にも泣きそうな顔をするくせに、まるで殺意でも向けられたかのような瞳の輝きに身震いがした。

ソッと身体が横抱きにされる。

『少し痩せたね…』

まーくんはそう言うと俺の額にキスをした。

こんな事は慣れている筈なのに、まーくんが触れるだけで、全身が熱を持つように熱くなる。

首に腕を回して赤くなった顔をまーくんの胸に埋めて隠した。

寝室のベッドに優しく降ろされて、顔の横に手を突いたまーくんが俺をジッと見下ろす。

『ニノ…ずっと…俺の側に居て。他の人には…触れちゃダメ…約束』

息が

止まるほど

愛おしい。

俺は首に腕を絡めまーくんを引き寄せた。

「まーくんしか、愛さない」

会ったら、何から謝ろうとか…何を話そうだとか…頭がおかしくなるくらい考えたのに

真っ白だ。

まーくんの匂い

まーくんの指

まーくんの声

もう…俺、何も要らないよ。

まーくんの手の平が服の中に入ってくる。

触れられるだけでどうにかなりそうだった。

ギザギザに噛んだ爪を咥えて声を殺そうとする俺の指を唇から引き抜かれた。

『声…我慢しないでね』

この男は…こんなにエロかっただろうか。

こんな色気を放ちながら、俺を愛撫するなんて、本当に聞いてない。

「ぅ…あっ…まぁっくん…」

いつの間にか脱がされた服。

まーくんが片手で自分のベルトを外そうとしている。

俺はソッと手を掛けて、まーくんのベルトを代わりに引き抜いた。

『…煽ってんの?』

まーくんの言葉に…

ゴクリと喉が鳴って…

著者

ninon

オリジナルの小説を書いていきます。 嵐さんの大ファンです。 黄色を愛でる幸せに生きています。 二宮和也Addiction... どうぞよろしくお願いいたします。 尚、このブログ作品はフィクションであり、実在する人物、団体等とは一切関係ございません。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です