15

燕さんはそんな俺の首筋に顔を埋め、ゆっくり唇を寄せてくる。

「俺が知りたいの?」

「…今から教えるつもりでしょ?」

「フフ、やっぱ堪んないなぁ…おまえ、良いよ。」

「シャワー浴びて来ていい?」

「洗ってやろうか?」

「ひっ!一人で出来ますっ!」

ドンと燕さんを押し退けてバスルームに入った。

いちいち煌びやかな洗面台に手をつく。

「ハァ…ヤバ…心臓凄い…」

項垂れた頭をグイと上げると、真っ赤な顔をした俺が映る。

燕さんの腕の中でどうなるのか想像したら、とても自分の顔を見ていられなかった。

シャワーから出た俺はやっぱり服がない事に肩を竦める。

バスローブを羽織って腰紐を締めた。

燕さんがソファーに居ない…

奥のどんなに転がっても落ちそうにない大きなベッドで誰かと話をしてる。

「あぁ…分かってる。明日の夕方には。じゃ、それで」

俺に気付いた燕さん電話を切る。

俺はベッドに上がり、燕さんを押し倒した。

黒いネクタイに黒いスーツ。

そのネクタイをグイと引くと、顎が上がり俺をまっすぐ見上げてくる。

「いつも誰かのお葬式なの?…燕さん綺麗なんだから…もっと違う色のスーツ着なよ」

「…俺に綺麗は禁句だぞ。ついでに言うと、職業柄毎日葬式みたいなもんだからな」

俺は苦笑いしてネクタイを解く。

カッターのボタンを馬乗りになりながら丁寧に一つ一つ外していく。

「リードされてる…フフ」

俺のボタンを解く指先を眺めながらそう言って微笑む。

「俺も男ですよ」

燕さんは俺の言葉に手のひらで顔を覆い隠すと呟いた。

「ハハ…マジですげぇタイプ。」

あっという間に体勢が入れ替わり、フワフワのベッドに組み敷かれる。

掴まれた手首がジンと熱を持つ。

「燕さん…」

「言っただろ…すぐ俺を好きになるって。おまえは、俺のだから」

形の良い八重歯が首に噛みつき、身体がビクンと仰け反った。

著者

ninon

オリジナルの小説を書いていきます。 嵐さんの大ファンです。 黄色を愛でる幸せに生きています。 二宮和也Addiction... どうぞよろしくお願いいたします。 尚、このブログ作品はフィクションであり、実在する人物、団体等とは一切関係ございません。

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