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「天、もう俺、無理!…肉でも食わねぇと出るもんも出ないっ!」

俺は燕さんの立派なアレを咥えながら上目遣いに見つめる。

「あのなぁ、そんな可愛い顔したってコイツは生理現象!」

「19歳差がこんな所で響くなんてね」

チュッと一物の先端にキスをして、ベッドに転がった。

隣の燕さんは前髪をかき上げながら胡座をかく。

「いや、十分俺は頑張った!年の割にも!男としても!ハァ~10代にセッ.クスなんて教えるもんじゃないな。朝から晩までやったって足りねぇじゃん。」

「…嫌ですか?そんな俺は」

プッと膨れて足をパタパタさせる。

燕さんは肩を竦めバスローブを羽織りタバコに火を付けた。

「好きな相手がエロいなんて嫌なわけ無いだろ…ただ、おまえが満足しないんじゃ…なぁ?」

困った顔で煙りを吐き出す。

「なぁ…って…何?」

「捨てられんのは俺だなぁって思ってただけ。フフ」

顔をクシャっとさせて笑う横顔が素敵だった。

「捨てないで…って甘えていいですよ」

燕さんはガラス張りの夜景からこちらに視線を移し、ビックリした顔をした。

「ハハッ…天ちゃん…やっぱおまえ最高だな」

ベッドまで来て、寝転ぶ俺の髪をクシャクシャと撫でた。

それから、二人でシャワーを浴びて、ベッドに入った。

沢山身体を重ねたから、俺はかなり眠たかったんだけど、初めて燕さんの側で添い寝をした日の事を思い出していた。

情事の最中…自分の事を告白して行く彼は、まだ母親を愛し、庵司を思っていた。

そして今も光の上を歩く弟と、母や自分を捨てた父親を憎んでいる。

俺に告白したからと言って…そんなに簡単に解消するとは思えない。

また…燕さんを悪夢が襲うなら…俺に何が出来るだろう。

「燕さん…」

「何だ?」

「抱っこしていい?」

「…は?抱っこ?」

「うん…俺、燕さんを抱っこして寝たい。」

燕さんはジッと俺を見つめて、苦笑いする。

例の寂しい顔だ。

ゴソゴソと燕さんにピッタリ近づいて、頭を胸元に引き寄せた。

「あのね…燕さんは一人じゃないよ。」

「ハハ、何だよ急に」

「店長も、雪乃さんも…めちゃくちゃ燕さんが好きだもん。…燕さんが寂しい顔するの…みんな知ってる。心配してるよ!多分、榊さんだって同じだよ。…俺も…あんたが好きだしさ…だからっ!寂しい顔しなくていいんだよ。」

「…おまえと居ると…俺には何も悪い事は起きなかったんじゃないかって思える。今も母さんが居て、庵司は雪乃と笑ってる。圭介の愚痴を聞いて…榊のBARで酔い潰れる。…側におまえが居る。何もかも…初めから壊れてなかったみたいに…」

俺は燕さんの頭を引き寄せ髪に口づけた。

「今も…何も壊れてない。大丈夫」

「…あぁ…そうかも知れないな。」

燕さんの腕が俺の腰に回る。

そのまま彼は静かな寝息を立てた。

店長が好き。

その気持ちに嘘はない。

だけど、この人の事を考えると、胸がずっと苦しい。

どうしてだろう

時間なんて、知り合ってずっとうんと短いのに…

燕さんを…一人にしたくない。

著者

ninon

オリジナルの小説を書いていきます。 嵐さんの大ファンです。 黄色を愛でる幸せに生きています。 二宮和也Addiction... どうぞよろしくお願いいたします。 尚、このブログ作品はフィクションであり、実在する人物、団体等とは一切関係ございません。

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