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「いや…これは…想像の上を行き過ぎてない?」

暗い夜空に聳え立つタワーマンション。

ドラマでしか見た事のないコンシェルジュが居る。

まさかの24時間対応??!!

「ねぇ、あの看板の奥、何があるんですか?」

「ん?あぁ、フィットネスだ。たまにしか使わねぇけどな…おまえ、部屋で待てるか?俺、ちょっと仕事済ませるから」

「え?あぁ、電話してたヤツ?」

「ん~、ちょっと探し物しなきゃなんなくて」

「探し物?」

「組員がぶっ放した弾が入ったままらしいから、念のためな…サツに引き上げられたりしたら銃弾から色々厄介だから。」

俺は思わず顔を顰める。

「そんな顔すんなよ。組お抱えの闇医者なんてこんな仕事ばっかだぜ?俺だって首から聴診器ぶら下げてお腹ポンポンして金貰える医者が羨ましいよ」

苦笑いする燕さんにしがみついた。

「おっと…どうした急に」

「闇医者でも…あんたは人を助けてる。光だよ。誰がなんと言おうと…燕さんは光。」

「天…」

燕さんが俺を抱きしめて、キスをくれる。

「フフ…燕さんすぐキスする」

「天ちゃんが可愛いから仕方ない」

そう言ってエレベーターに乗り込む。

押したボタンは最上階。

俺は燕さんを見上げ肩を竦めた。

幾ら貧乏だからってマンションの高層階が一番高い事くらい知ってる。

燕さんも、苦笑いしながら

「税金対策だよ。賃貸ですからね。」

と誤魔化した。

最上階に到着して、部屋へ入る。

あの高級ホテルとさして遜色の無い見栄えに溜息が溢れる。

「一人で持て余してる。…あっちの一部屋はプライベートルームとして使ってくれていい。…天…一緒に…暮らさないか?」

一緒に…

著者

ninon

オリジナルの小説を書いていきます。 嵐さんの大ファンです。 黄色を愛でる幸せに生きています。 二宮和也Addiction... どうぞよろしくお願いいたします。 尚、このブログ作品はフィクションであり、実在する人物、団体等とは一切関係ございません。

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